どんぐり1号のときどき日記
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2008年06月06日(金) 野田大元帥、逝く

 野田大元帥がついに亡くなった。
 74歳だから私の父親より若いのだが、以前から心臓に問題があったとか言う噂を聞いていたから、時間の問題ではあったのだろう。でも74歳とはいえSF界では長期にわたって活躍したおり、その貢献度は実際の年齢ほはるかに越えるものだったといってもいい。亡くなるにあたり、まさに「お疲れ様でした」という事場がぴったりの人だ。色々な意味で、良い人だったのだとつくづく思う。
 ちなみに彼の小説では「レモン月夜の宇宙船」と「あけましておめでとう計画」が大好きだった。特に前者は良い小説である。久々に読み返したいが、どこに埋まっているのだろうか。

 そんな夜、何故か「トランスフォーマー」を見てしまう。もちろんアニメではなく昨年の映画のだ。
 しかしこれ、前半はかなり見るのが辛い。青春部分は全てカットして欲しかったくらいだ。もうこういう展開は、私には耐え難い。映画館で見ていたら、どうしようかと悩んでしまった事だろう。
 また金属生命体が人類より進化しているはずなのに、いかにもチンピラのような話し方をするのはどうかと思う。この話し方を聞いていると、いかにもアニメっぽくて一気に冷めてしまう。あまりにも子供を意識しすぎて、ステレオタイプ(しかもかなり古い)にしてしまったのかも知れないが、これは失敗だろう。
 それもあって、やはりマイケル・ベイという監督は人物描写か下手だと感じる。その上、本編のテーマとは全然関係ない話を入れるのが好きなのか、どうもテンポが良くない。私はこの人の撮影スタイルは嫌いだ。

 しかしCGIによる車輌の走行シーンの描写は素晴らしい。見事なまでに本物の重量感が表現されている。変形しなかったら騙されているかもしれないほどに自然である。もはや日本はこの分野でも完全に立ち遅れてしまっているのが良く判る。テクニックといいセンスといい、とても海外に太刀打ちなど出来ない。
 ただF22の変形に関しては、マクロスのバルキリーの方がはるかに素晴らしいと感じる。もしかしたらバルキリーは、世界的に見ても珍しいほど素晴らしい変形メカだったのかも知れない。というか多分そうなのだろう。
 問題なのは表現方法が進歩していないというだけなのだ。まあ学習不足と言い換えても良いが。

 いずれ「トランスフォーマー」は、映画としては駄作だが(まあ「アルマゲドン」程ではない、と思う)、その表現には見習うべきものが多い。そういう困った映画である。


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