どんぐり1号のときどき日記
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2008年01月29日(火) こんなアルバム2

 何気なく聞いたアルバムの続き。

 「黄昏のレンガ路」エルトン・ジョン
 やはりこの人は天才的なメロディメーカーである。その上こんな大作であり傑作であるトータル・アルバムを作ってしまうのだから素晴らしい。息が長いのも当然だろう。
 私は基本的にトータル・アルバムという物が好きなので、そのジャンルの傑作を作れるアーティストは素直に認めてしまう。ところがエルトン・ジョンやマイク・オールドフィールドといったイギリスではトップの大物が、現在の日本では何故か忘れられているというのも不思議だ。実際にほとんど引退しているのならともかく第一線で活躍しているし、傑作、話題作も出しているというのに、情報もなければ、国内盤CDも発売されないというのは狂気の沙汰としか思えない。
 昔のレコード会社は、自分の好みとは別に良い物は出すというスタンスがあった。だが現在はそんな会社は皆無で、とにかく売れるものばかり狙って出し続けた結果、良い物を感じ取るセンスすら皆無になってしまった。それではリスナーの質も下がってしまう。マニアだけでなく、不特定多数が良い物を聞けるようにするのがレコード会社の義務なのだが、現在はそんな気概が微塵も感じられないのだった。

 「イメージス・アンド・ワーズ」ドリーム・シアター
 彼等の日本での人気を決定付けた作品で、以後フォロワーを産むまでになったが、やはり彼等の原典はここにある。
 もちろん傑作と言うレヴェルではないのだが、当時のインパクトは絶大だった。つまりこの程度で衝撃が走ったほどに当時のメタル系は低迷していた訳でもある。
 そして低迷していたのは日本だけでなくアメリカも全く同じで、当時は何故日本で彼等の人気が凄いのか、アメリカ側ではさっぱり理解できなかったそうである。このあたり、まだ日本のリスナーのレヴェルは高いのだと思ってしまう。日本から火がついたクイーンやキッスもほとんど同じパターンだったのである。
 関係ないが、この作品が発表された翌年、大鰐のESIFCONでも誰かがかけていたのを思い出してしまった…。

 「ロンリー・ハート」イエス
 イエスと名乗るグループの最高傑作はと聞かれれば、私はすかさず「危機」だと答える。もちろん人によって多少の違いはあるかも知れないが、少なくとも「こわれもの」と双璧をなす作品なのは間違いない。
 だが傑作はあるが駄作も多いというグループが多い中、イエスを名乗った作品は、どれもが必ず水準をクリアしているところが素晴らしいのである。これこそがイエスのイエスたる所以である。そういう意味でも、発表当時は酷評だったこのアルバムが、私は嫌いではなかった。エイジアの軽さを受け継いでいるとは言え、あの時代には逆にこの軽さが一般的に受ける要因となっているのは間違いない。そんな中にも「変革」のような曲を入れてしまい、それでいてアルバムとして聞いても破綻していないあたり、往年の実力を感じてしまうのである。だからこのアルバムの発表でイエスが復活したといえるのだ。
 ただし本来はイエスとして活動するはずだった「アンダーソン・ブラッフォード・ウェイクマン・ハウ」というグループの方がイエス・サウンドに近いというのも、いくらバンドのライセンスの問題だとはいえ、不思議なものではある。


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