どんぐり1号のときどき日記
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世界の数勢は死刑廃止の傾向にあるのだが、日本はマスコミの調査によれば死刑賛成派が圧倒的に多いらしい。 だがその根拠がきわめて弱いのが問題だ。結局「やられたらやり返す」という思考でしかないのである。これは法治国家とは相容れない考え方であり、現行の刑罰がおかしいからそういう方向に走っているだけなのである。 そもそも今の日本人が「目には目を」の本当の意味を知っているのだろうか。これは復讐の賛美ではなく、復讐の歯止めをかけるというのが本来の意味である。 つまりやられた事と同じ事をして後に遺恨を残さない、というのが本来のイスラムの考え方なのだ。そうしないと復讐が復讐を産んで歯止めが効かなくなり、結局は相手の一族を全員殺すまで決着がつかなくなってしまう。これは今の世界中のテロを見ていれば一目瞭然だろう。 本来は原始的ではあるが、当時とすればきわめて利に適った解決策だったのである。
だから最近の死刑賛成派の主張は、どうみてもおかしい。感情論でしかものを捉えられなくなっている。 そもそも死刑に犯罪抑止力などないのは世界中で立証されているし、なにより怖いのは誤審だ。裁判官どころか警察のレヴェルが低い現在、誰もが簡単に冤罪の犠牲者になりうるのである。 あのオウム真理教が松本で起こしたサリン事件でも、オウムが新宿で世界初の化学兵器テロを起こした事で第一発見者の無実が証明されたが、それがなかったら、あるいはテロがもっと遅かったら、彼は死刑になったかもしれないのである。そうなったら誰が責任を取るのだろう。当時から無能といわれていた長野県警だろうか。
だが彼らが責任を取っても死者は帰らない。そういう事だ。
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