どんぐり1号のときどき日記
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昨年8月に福岡市で起きた飲酒運転による殺人者の裁判だが、現時点で危険運転致死傷の適用は難しい、というよりほぼ無理だという事になったらしい。裁判所としてもこのまま無罪では司法の意義を問われるのは明白となるため、きわめて異例ではあるが予備的訴因として業務上過失致死傷罪と道路交通法違反(酒気帯び運転)を追加するよう検察側に命じたそうである。 まあこの段階では司法の良心だと言えるが、結局酔払い運転は逃げ得になるという事を証明してしまった事になる。
しかもこの犯人は様々な詭弁を繰り返した上に、被害者の車は居眠り運転をしていたなどととんでもない事まで主張する、まさに犯罪者独特の手法を展開していた。つまり司法はこれに勝てないと宣言してしまったのである。
もっとも、仮に酔っ払い運転でなかったのなら、目の前で溺れている子供たちを見殺しにした訳で、どう転んでも道義的には殺人者である。 こういう奴がのうのうと生きていられる社会というのは、きわめて不健全であるといえる。法治国家というのは、復讐をさせない代わりに適切な処置をする社会である。その判断の段階で不備がある法律というのは、さっさと改訂しなければならないのだが、日本はそのスピードも遅いし、そもそも危機感が薄い。困った社会である。
付け加えるなら、黒を白に言い換えようとしている弁護士も異常だ。加害者の人権を守るのではなく、なんとか刑を逃れようとしているのみならず、被害者を加害者に仕立て上げようとすらしている。いかにもアメリカナイズされた裁判だと言えよう。 これが通れば、酔っ払いにとってはとても嬉しい結果になるだろう。かくして殺人者が増え続けるという訳だ。
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