どんぐり1号のときどき日記
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2007年11月01日(木) いくらにする?

 「レディオヘッド」の新作『In Rainbows』が出たのだが、EMIとの契約が切れた今回はネット配信先行となる。
 もちろん今時ネット配信如きで驚きはしないが、なんとこのダウンロード版アルバムは「up to you」、つまり代金は購入者が決める「付け値」システムなのだそうだ。これはかなり画期的な事件で、よほど自信がなければ絶対に出来ない事である。

 ただ聞く前に自分で価格を決めると言うのは難しい。価値観とは「自分にとっていいアルバム」だったかどうかが重要なので、当然の事ながら聞く前では評価が不可能だからだ。
 例えばビートルズの「レット・イット・ビー」を初めて聞く時に、一体どんな値段が付けられるだろうか。それまでの流れなら、期待を込めて今までと同じレヴェルの価格をつけるかもしれない。しかしこのアルバムは曲単体で見た場合、一曲一曲は確かに良い曲が多いのだが、アルバムとして聞くと非常に散漫であり、ビートルズとしては失敗作だといわざるを得ない。実際に初めて聞いた時はかなりがっかりしたものだ。
 「アビイ・ロード」なら2500円でも妥当だと思うが、「レット・イット・ビー」では1000円でも高いといわざるを得ない。ビートルズというユニットを考えるとそれが私の評価となる。

 当然そんな事は「レディオヘッド」側も良く判っているだろうからこそ、自信があると公言しているのである。私も彼らのアルバムはそれなりに好きなので、今までの流れからすれば悪いアルバムではないと思われるが、当然聞くまで評価は出来ない。
 だから現時点では価格をつけられないのだ。

 だがここで消費社会のオチこぼれとなる下層階級の日本国民としては、色々なアルバムを聞きたいのだが懐が寂しいという現実にぶち当たる。だからどんなアルバムであってもなるべく安く買いたいと思うのも事実だ。
 傑作であっても500円と付けたくなってしまうのは貧乏人の悲しさである…。


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