どんぐり1号のときどき日記
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| 2007年10月06日(土) |
もしかしてダーティ・ハリー2 |
昨日、テレビで「バットマン・ビギンズ」を見た。 実はテレビで映画を見るのは何年ぶりだろうというくらい、テレビでは見ていない。最近の吹替えが下手だとか、カットが嫌だとか、表現がヘタなCMを見るのも嫌だとか、とにかくいろいろ理由はあるが昔から気に入った映画はソフトを買うと決めているし、テレビでやるものなどは最悪でもレンタルでなんとかなるから、あまり気にしていないのである。
そんな状態であまり期待もせずに見たのだが、あのクリスチャン・「リベリオン」・ベールが主演なのだから、見ているとそれなりに期待感が増してくる。 結果から言うと、そこそこ楽しめた映画だ。流石は「プレステージ」の監督だけあって、こんな荒唐無稽な話をギリギリの現実感で補っていて、脚本も含めて作り方が上手い。全体にダークな部分が非常に上手く表現されている。
ただしアクションは短いカットとアップが多く、あまり上手いとはいえない。クリスチャン・ベールは「リベリオン」であのGUN=KATAを見事に演じたのだからアクションでの不安はあまりないと思うのだが、やはり動きやすいとはいえないコスチュームの問題があって監督が遠慮したのかもしれない。
だがカーチェイスについては純粋に監督のセンスの問題なのだが、これにはかなり不満が残った。近年の映画の監督などは、若い頃にレース、あるいはモーター・スポーツに熱中した経験がない者が増えたせいかもしれないが、異様に現実感がないのである。 あのルーカスだって、元々はレーサー希望だったのだが怪我で断念、そのため1作目の「スターウォーズ」のトレンチでの戦いは、明らかにカー・チェイスだし、4作目になるともうレース以外の何者でもない事をやってしまったのだが、流石に経験者だけあって、ファンタジーとしての架空のレースなのに、異様に現実感があるのだ。 近年、カー・チェイスの部分を見て面白いと思ったのは「RONIN」が最期だ。後は迫力不足、物理法則の無視、演出の悪さ等々、あまりに違和感がありすぎて、もうマトモに興奮するものはない。「ブリット」や「フレンチ・コネクション」のような、今の目からすれば素朴だが迫力が感じられるようなカー・チェイスはもう作られる事はないのかもしれない。
それはともかくとして、いずれバットマンの基本である「悪をなくすには、それ以上の恐怖が必要であり、悪に対する脅威となる事が必要」という部分がかなり丁寧に書き込まれているのは強い。このおかげで映画として見事に成立している。無駄にナレーションが入っていたりするとそれだけで興醒めなのだが、この映画にはそんなものはないし、説明的なセリフも少ない。だから映画なのである。
そんな事を考えていてふと思ったのだが、もしかしてバットマンの最初の映画化は「ダーティ・ハリー2」だったのではないだろうか。もちろんそのままの映画化ではないが、バットマンの考え方はもろあの警官達である。 当時の脚本を担当していたマイケル・チミノがどこまで意識していたのか、是非知りたいものだ。
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