どんぐり1号のときどき日記
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アメリカの9.11テロについては、未だに陰謀説が流布しているらしい。 陰謀説というものは「誰が、何の得があるか」を明白にしないと説得力はないのだが、「アメリカがイラクを攻めるため」というのはあまりにも幼稚だ。
またWTCに巨額の金塊があって、それを奪うためというのも説得力ゼロだ。金塊の重量と経済を知っていれば、それは根も葉もない噂どころか、幼稚園児以下の知能だと言わざるを得ない。
そもそもアメリカのドルは、以前は金といつでも交換するというシステムを取ってきた。その安心感から世界共通通貨という地位を得ていたのである。その信用を継続するためにアメリカはドルを金と交換し続けてきた。 ところが1970年代に入って、もし世界中が一斉に金の交換を求めてきたら、支払えないという事実に気づいてしまった。時の大統領であるニクソンは、これを解決するためにドルと金の交換を中止するという、世界にしてみれば暴挙、アメリカにしてみれはナイス・アイデアを強行実施したのである(このあおりを受けて、日本は変動相場制に移行せざるを得なくなった)。
このような経緯から判るとおり、現在のアメリカに金はあまり残っていないのである。これは経済をやるものには常識だ。 そして金は、007でも有名になったとおり陸軍が管理するフォートノックスにその大半が保管されているので、誰がどう考えても、犯罪を実行してまで得るだけの価値のある金塊は、WTCには絶対に存在しない。 この辺はちょっと現代史なり経済を知れば判る事なのだが、陰謀説を考える人はそういう常識を知る努力すらしないらしい。 私なら「もっともらしい陰謀説」を作るように勉強する。
前述のとおり陰謀説は「誰が、何の得があるか」を明白にしないと説得力はないが、逆にこの部分が上手くできれば、広く流布していく。 空飛ぶ円盤という存在も、初期の段階でアメリカが政治的軍事的優位を保つため秘密にしている、というもっともらしい動機をくっつけたおかげで今でも信じる人が多い訳だ。もっともちょっと調べれば大嘘だというのは判るのだが…。
ちなみに「空飛ぶ円盤」が戦後唐突に流布したのは、やはり旧ドイツ軍が開発途中だった「ヒメルスキンダー」の実験のせいではないかと思っている。 ほとんどの都市伝説には、何らかのきっかけがあるのだ。
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