どんぐり1号のときどき日記
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mixiにもちょっと書いたのだが、とある人の日記に面白い事が書いてあった。 007の一作目「ドクター・ノオ」で、ボンドがサイレンサーを付けた銃が「ブローニングM1910」だというのは有名な話だが、実はこの映画では「ワルサーPPK」がまったく使われていないらしいのだ。ではPPKだと思っていたのは何かというと、すべて「ワルサーPP」らしい。
もちろんプロップ銃のあまり発達していない当時なら様々な制約があったのは充分判るし、おそらくサイレンサーが装着できるPPKが用意できなかったのだろうと想像は出来る。そもそも当時は、よほどスタッフがきちんと管理しない限り、製作側でもかなりいい加減な事をやっていた時代なのだ。
だがふと思ったのだが、PPを使ったのはPPKが小さすぎるからなのではないだろうか。 小説と違って、映画には見栄えが必要だ。だから現在のアクション映画では必要以上に大きな銃が好まれるのである(もっともサイズ的にはガヴァメントが一番だとは思うが)。 そういう意味でPPKは、護身用に持ち歩くには最適だが、映像的には小さすぎて見た目に迫力がないのだ。実際007の「ユア・アイズ・オンリー」ではPPKを両手保持して車を撃つシーンがあるが、あまりにも小さく迫力がない。 これ以後のアクション映画でPPKがあまり使われないのは、これがボンドの銃だというイメージが固まったせいもあるだろうが、それ以上に見栄えの問題であまり使われなかったのではないだろうか。 PPKで撃ち合うスティーヴ・マックィーンやアラン・ドロンなど、どうにも想像できない。彼らにはガヴァメントこそが相応しい。
だが、PPKにサイレンサーを付けると、これが突然精悍な顔になる。やはり007のスタッフはこれに気づいたから、ポスターなどにその写真を使ったのかもしれない。やはり映画にはそれなりのサイズが必要なのである。
ちなみにこれまた有名な話ではあるが、このポスターのPPKにはMGCの文字が写っている物もある。当時MGCのPPKは、モデルガンとしては空前の量である15万挺が売れたのである。 そのくらい映画の効果とは凄いもので、ダーティ・ハリーのおかげでSWのM29もバカ売れしたのだ。ただしこちらは本物の話だが…。
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