どんぐり1号のときどき日記
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ネットのニュースを見ていたら、アメリカでアポロ計画のデータを記録した磁気テープが大量に行方不明になっているというのがあった。 しかしその内容を見て驚いたのだが、不明なのは「月から地球へ送信されたデータを記録した磁気テープの原本700箱分」なのだそうだ。どうやったら700箱も行方不明に出来るのだろう。 そもそも保管や移動を記録した書類がなく、今回の発覚も「アポロ計画の関係者が1年半前、古いテープ1本を見つけたのをきっかけに、同計画のテープを探し始めたら見つからなかった」というのだから呆れてしまう。 NASAともあろう組織が、こんな事でいいのか。
そう言えば以前、ロケットの打ち上げに失敗した時の原因が、製造現場でメートルとインチが混同していたためと言うものであったが、やはりNASAも巨大化しすぎてダメになったパターンなのだろうか。 そもそも製造がメインの組織で、トップに経営や営業のベテランがなる企業はダメになるのが普通だ。製造現場を知っているならマシだが、そういう営業は現在皆無であるし、経営のベテランと言われる人種もほぼ同じだ。まあ営業上がりよりは多少マシではあるが。
基本的に営業で業績を残した人間がトップになると、まずその会社はダメになるのだが、理由は単純で、営業で図抜けだ成績という事は、他の人とは違うかなり特殊な事をしたという意味であり。それを他の人間に伝える術はないからだ。 つまり全員がトップ・セールスマンになるというのは、ネズミ講の全員が儲かるといっているのと同じで、妄想でしかない。営業にマニュアルなど存在せず、存在したら全部が横並びになるだけで、意味は全くない。そして営業の問題点は、各々が意識しているいないに係わらず、消費者をなめている事だ。実際そうでないと強烈な売込みなど不可能なのである。
さらに根本的な問題だが、営業と言うのは製造現場の本当の苦しさと楽しさが理解できないのだ。この断絶は人種が違うと言っても良い。技術的な部分は理解不能なのである。そして困った事に、現場を理解できるタイプの人は絶対に営業のトップにはなれないから、当然発言力のあるトップにはなれない。小さな会社ならともかく、ある程度以上の規模の会社では、これは致命的なのだ。
現在、日本の経済がなかなか良くならないと言っているが、これは日本の社会は営業がトップにいるからだと断言しても良い。バブル崩壊の時にトップが製造現場を知っている人間ばかりだったら、多分今のような惨状にはなっていなかったはずだ。創業者が製造上がりでも、次の代で営業上がりに変わってしまうと、ほとんどがダメになっている。単に巨大すぎて潰れていないだけという企業も多いのだ。 ちなみにカスタマー・サービスが悪い会社というのは、まず間違いなく営業上がりのトップで占められている。
結局日本の社会は、営業上がりでは物を売れない時代になったと言ってもいいのである。
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