どんぐり1号のときどき日記
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| 2006年08月07日(月) |
大甘の某準国営放送局 |
昨夜の某準国営放送で、劣化ウラン弾をテーマにした放送があった。 何故今ごろ、とは思ったがとりあえず見た訳で、予想通り突っ込みが甘いし中途半端である。私などには「もっと詳しく紹介しろ」とか「その実験の詳しい資料が見たい」とか「劣化ウラン弾の威力はそんなものではない」など、とにかく何故そこを見せないのか判らないのである。実に半端な進行でイライラしてしまう。 でも逆に、劣化ウラン弾という物の存在を知らなかった人には、説明が不充分なのではないだろうか。なにかミス・リードしようとしているような、ある種の作為を感じてしまう。
でもこれが広島支局作成という事でなんとなくその理由も見えてくる。要は「被爆」という物を扱いたかっただけなのだ。劣化「ウラン」弾の放射能という部分だけを強調すればそれで良かったのだろう。だから原爆投下の日に放送なのである。あまりにもあざといと思うのだが。
劣化ウラン弾に関する話は、そんな記念日を待つまでもなく、もっと緊急性の高いものだ。そもそも取り上げるのが10年遅い。我々素人が大丈夫なのかと騒いでいたのが湾岸戦争終了直後からなのに、マスコミとしてはあまりに遅すぎる。 実戦で初めて大量に使われたのが湾岸戦争の時なのだが、それ以降は歯止めもなく、仮に今から製造中止、使用禁止となっても、拡散してしまった量が多すぎるのである。もう何もかもが手遅れなのだ。 これはベトナム戦争時の枯葉剤と同じである。あれも当初、軍は枯葉剤と癌の因果関係はないと言っていたのだが、実態は世界中が知ってのとおりである。
この手の事件は、マスコミが真剣に追いかけて報道していかないと、なかなか日の目を見ないのである。実際に調査するのはマスコミ以外の人間であっても、それを世界中に知らせるのはマスコミの義務である。そういう意味でもこの準国営放送というのは動きが鈍い。しょせんはただのテレビ製作局で、視聴率を気にするようになっては終わりである。しかも巨大になりすぎて小回りは効かず、また政治の圧力にも弱い。もうその存在意義すら怪しい。 こうなるとなまじ視聴料を取っているだけに悪質だとも言える。一見中立を保っているよう偽装しているが、これではまだ民放の方がましだ。
いずれ劣化ウラン弾は、その破壊力と価格から、軍が自分から手放す事は考えられない。番組中でも紹介されたように「政治的な中止」以外にはありえないのだ。だからこそマスコミにはこれをなんとかする義務があるのだ。 そういう本来の活動をまともに行わず、面白くもないバラエティだの特定の企業を応援するプロ野球だの、あるいは無駄金を使う年末の歌合戦などを作っている場合ではないだろう。 極論すればニュースとドキュメンタリーだけを放映していればいいと思うのだ、某準国営放送局という物は。
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