どんぐり1号のときどき日記
DiaryINDEXpastwill


2006年07月09日(日) 日本SF大会2日目

 日本SF大会も2日目に突入。って言うか、どこが区切りだか不明ではある。

 結局朝は5:00頃に布団に入ったが、7:00前に起きて企画部屋を片づけに行く。
 だが荷物がきれいに片付いて何もないので、驚いてしまう。スタッフを探して彷徨う内にいわさきさんと会い事情を知る。荷物を本当は6時前に片づけなければならなかったらしく、仕方なく部屋にいる人でタムの車に押し込んだのだそうだ。これは申し訳なかったと思う。

 ただこれについては事前にキチンとしたアナウンスが欲しかったところだ。知ってれば誰だって片づけるのである。どうも今回のスタッフは、そういうちょっとした配慮が足りないように思う(暗黒星雲賞のタイムスケジュールもその一つだなぁ)。まあ東京という遠距離のスタッフがメインでやっていたせいもあるのだろうが、やはり今後の課題であろう。
 もちろんこれは、頑張ってくれたのを充分認めた上での苦言だ。

 クロージングを見る予定だったが、荷物の移動や行方不明の佐々木を探したりしているうちに(携帯まで行方不明になったが、実は鞄の中に入っていたのだそうだ)ほぼ終わっていた。まあその後の「小松左京 vs 樋口真嗣」という対談を見るのがメインなので別にいいが。
 そもそもクロージングなどは公民館へ移動するのだが、ホテルの向かいなのに信号を渡れと遠回りを強要される。まあ事故防止の為には仕方がないが、やはり面倒である。ちなみにちゃんと横断歩道を渡らないと警備班長の呪いがあるそうだが、それよりはESIFCONでの「キティの呪い」の方が怖いと思うぞ。

 ま、それはともかく、対談開始まで30分ほど待機。この時点でいわさき、菅野、佐々木組は撤収していたので、哲子さんとダベリング。あっという間に時間が経つ。

 そして待望の対談である。しかし小松左京が舞台の袖から階段を上るのに二人掛かりで手伝っていたのにはハラハラしてしまった。これはかなり足腰が弱っている。そして話し方もちょっとたどたどしくなっていて、今後がちょっと心配になる。

 でも一旦話し始めると、やはり話す内容は往年の小松左京だった。新しい事に対する好奇心はそのままだし、なによりバカ話が昔のままだ。
 河崎監督と「日本以外全部沈没」の映画化の話をした時に、小松左京は田所博士の役をやりたいと申し出たそうだ。そして原作では箱根の老人が孫に「見せてくれんか」といって裸になってもらい「誰とでもいい、子供をたくさん産んで日本人の血を残せ」と言う泣かせるシーンのパロディをやりたがったとの事だ。
 これは件の女性を呼んで「見てくれんか」と言っていきなり前をはだけるという物だ。流石に後で冷静に考え、止める事にしたというが、つまりは本気でやりたがっていたという事になる。

 そういうシモネタ好きの人なので、孫にも3歳くらいからいろいろとヤバイ話をしていて奥さんに怒られたそうで、これは確かにヤバイと思って「宇宙人のしゅくだい」のようなジュヴナイルを書いたのだそうである。
 ちなみにこの本、昨日まこさんちの遊君がサインをもらっていた。羨ましいぞっ。

 対する樋口監督は、色々とこだわったシーンやヤヴァイ話を披露する。
 一番ヤヴァイのは、撮影時にあまりに寄せすぎてヘリのローターが限界値を越えて異常接近、実際に重なってしまったシーンだろう。確かに日本の航空法上、首が5個は飛ぶというのもあながちウソではない。ただし望遠レンズの圧縮効果でそう見えるだけだと言いはれば、まあごまかせない事もないだろう。
 あと生頼範義氏のポスターは、修正依頼が間に合わなかったが破壊されるのは別の町であるとの事だが、この手の話はスケジュール上仕方がないと言える。

 ただ問題なのは、「『しんかい』の名が使えず『わだつみ』に書き換えた」「深海掘削機のドリルは、三点保持のアクチュエーターを動かすと角度が変えられ、領海外の掘削が可能となる」「年寄りがラストでほっとしていた」という台詞と今までの情報からすると、樋口監督は日本を沈めない可能性がある。
 というか、これらの情報からすると沈む方がおかしいくらいだと思ってしまう。

 映像に関して、この人は非常にこだわって作る人なので、普通の人なら気がつかないような部分にこだわった撮影をしている。だからメイキングは本当に参考になるし、例えば「修羅雪姫」のオーディオ・コメンタリーなどはとても役に立つ。やはり「日本沈没」は観に行くしかないな。

 ところでこれ「にほん」なのか「にっぽん」なのか、悩んでしまう。1973年版は「にっぽん」だったはずなのだが、今回は「にほん」と読んでいる。小説としてはどちらが正しいのだろう。

 終了後、哲子さんと分かれ、我々はまこさんを送って空港でお茶会をする事にした。KCも来るとの事。車中では蛸井さんとおしゃべり。
 結局空港で佐々木とも会い、まこさん一家、タム、KC、蛸井さんと総勢8人の宴会、もといお茶会となった。最後まで楽しい一日だった。

 そして夜は流石にヘロヘロで日記のアップは出来ず、22時に床についた。明日は午前中休みを取っていて正解だったろう。
 こうして今年最大のイヴェントは終了した。いろいろと動いてくれた関係諸氏に感謝したい。心残りだったのは、私自身忙しすぎてなんの準備も出来なかった点だ。本当に色々な意味でチャンスだったのだが、結局そういう星のめぐり合わせだったのだろう。
 でもとても楽しかったから、よしとしよう。


どんぐり1号 |MAILHomePage