どんぐり1号のときどき日記
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2006年05月15日(月) ブルー・ローズ

 エキサイトのニュースに、「サントリーが青いバラの開発に成功したと発表したが、大阪で開催される『世界バラ会議2006』でそれを公開する」というものが載っていた。

 今回はマスコミ関係者の撮影が許可されたが、公開時の一般撮影は禁止となるらしい。何故だ? 昔のストロボなんかとは違って、そうそう対象物を傷めるものではないのだが。そもそも現在のカメラ(というよりフィルムとレンズだが)は性能が格段に良くなっているので、ストロボなしでも充分写真は撮れる。デジカメに至っては、ISO1600すら楽々クリアするのだ。凄い時代である。

 それはともかく肝心の青いバラは、紫がかった青であり、誰もが思い描く「真っ青」ではない。
 ただディスプレィの問題で100%正しい色かどうかは不確かである。ガンマ調整など、機材が高いのであまりまっとうには出来ないのだから。ただし記事の方にもそう書いてあるから、多分ひどく間違った色ではないのだろう。

 長年、多くの育種家がこの「青いバラ」を夢見て世界中のバラを交配させてきて成功しなかったのだが、今回のネタは「デルフィニジン」という青色色素だとの事で、これまでこのデルフィニジンに由来するバラは存在しなかったという事らしい。
 そこでサントリーは、交配ではなくパンジーなどの青い花から青色色素をつくる遺伝子を取り出し、バラに組み込む事で、この青までたどり着いたという訳だ。
 こうして考えると、昔の人は経験則から可能不可能を選択できたという事になる。このあたり、意外と不思議な感じがしてしまうが、経験則もバカにはできないのだ。つまり青いバラを求めて払われた努力の大半は、実に無駄な物だった可能性が高い。
 むしろ錬金術の方が、派生して色々な物を生んだので、科学の発展には役立ったと言えるかもしれない。

 しかし開発者の努力は純粋に素晴らしいと思うが(14年かかったそうだ)、やはり本当のまっ青な「ブルー・ローズ」を見てみたいものだ。これは結構同じように思った人も多いのではないだろうか。とにかく紫に近い青と純粋な青とでは、インパクトも全然違うのである。

 ちなみに青いバラの花言葉は、当然の如く存在しない。


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