どんぐり1号のときどき日記
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2005年05月28日(土) 太陽の寿命はあと50億年

 天気がいいのに、相変わらずタダ働きの出社である。

 以前から見たいと思っている「ヒトラー 最後の12日間」が全国を回っているらしい。どうせ映画館で観られないのだから、さっさとDVDで出して欲しいところである。
 しかしヒトラーというのは、いろいろな意味で興味をそそられる素材なのだろう。いつまでたってもいろいろなジャンルで話題になる。それだけ不明な部分も多いという事だし、またナチスという組織はあらゆるジャンルに関係のある事をしていた訳である。なにせオカルトまで真面目に研究していたのだから、そういう部分ではソニーも大して変わらないではないか。
 それはともかくとして、この辺で見られるのだろうか。

 ところで。
 某所で紹介していたニュースによると、2050年には人間の脳が持つ全情報をコンピューターにダウンロード可能になるという。
 英国の未来学者で通信大手BT未来研究部門代表のイアン・ピアソン氏は『人の意識をコンピューターにダウンロードすることができるだろう。となれば、人間にとって死はもはや大きな問題ではなくなる。つまり肉体は滅びても人間の意識は永遠に残る』と語っているという。

 でもこれは誤解を招く表現だ。確かに人類社会として知識の蓄積を行う事を考えると人間は不死だと言えるが、それはあくまで第三者から見た場合であり、その本人が不死になるのとは意味が違う。
 ただ、本人が不死になると思わせた方が研究費用は集まりやすいだろうから、あえて訂正する必要はないのかもしれない。人の意識が本当にダウンロードできるのかどうか、それ自体には私も興味はある。まあその頃まで生きているとは思えないが。

 また同時に『2020年までには「意識」を持ったコンピューターの開発が可能になり、意識のあるコンピューターには感情も生まれると予想した。この応用例として、航空機制御プログラムへの導入を提唱。「墜落を前にしたコンピューター制御プログラムは恐怖を覚え、何としてでも墜落を回避しようと全力を挙げるだろう」と語った』そうである。
 ただ、感情とは画一的なものではない。必死に危険を回避しようとする個体が出る反面、「もういいや」と投げ出す固体が出るかもしれない。つまり人間のパイロットが操縦するのと、危険率は変わらない可能性もあるのだ。
 そうなると「深く静かに沈没せよ」にある、「AI機能を持たせた対空ミサイルは敵前逃亡する」というネタが冗談ではなくなりそうだが、それはそれで面白いかもしれない。

 やっぱり世の中、どんどんSFを追い越しているらしい。
 しかし太陽の寿命はあと50億年といわれている。つまり地球の寿命はそれより早く尽きるのである。そうなった時、意識だけになった人類はどこへ行くのか。
 そちらの方が興味はあるなぁ。


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