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安らかになんて眠るな 〜ElliottSmith急逝に寄せて〜
この日に亡くなったそうですね。
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アメリカのシンガーソングライター ElliottSmithがロスの自宅で死んだ。 ナイフで胸を一突き。自殺とのこと。 享年34歳。
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この事実を知った27日月曜日。 仕事中にも関わらず(仕事中にネットサーフすな) 思わず息を引き止めてしまいました。
最初に起こった感情は怒りでした。 「なに自殺なんかしてんの!?」って。
我は基本的に無関心キッズです。 いやそうだと思ってたんだけど。 なのでこの感情には少々戸惑いもあり。
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我がはじめて彼のオトに出会ったのは タワレコの特設ブース。 フジロック特集のブースにポツンと置かれた 試聴機のスイッチを押して 「Son of Sam」のあのイントロが流れた時点で。
我はその数秒で コトバを凌駕するオトの絶大な力を知った。 そのオトが伝える圧倒的な「感情」を理解した。 歌詞の意味とかエリ夫の素性なんて全然知らなくても 我はそれだけで充分だと思った。 小技なんて要らない。ただそのオトさえあれば。
コトバの先生目指す我が言うのも何だけど。
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それだけのヒトのココロを揺さぶる オトを創る才能がありながら 自殺ってなんだよ?と思ったのです。
冷静に思えばそこに至るまでに 彼なりの紆余曲折があったのだろう。 きっとそういうことはこれから 某硬派(てより胡散臭い)音楽雑誌で ひたすら解析されることだろう。 そんな様子を鼻で笑いながらも やっぱ多少は気になって我なんかも コッソリ立ち読みとかしてしまうんだろう(うんざり)。
怒るのは筋違いって解ってるけど止められなかった。
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彼は正に我らと同じ時代に居る人物で。 我らの身に起こる事件や空気を感じて まぁ住む場所は遠いけど 距離なんか関係ないほど親密に 「今」のオトを届けてくれるんだ。
そしてそのオトをこれからずっと 彼と一緒に聴きつづけることができるんだ。 同時進行で。それって素晴らしいこと。
そう思ってた。でももうそれも叶わなくなってしまった。
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「死」によって彼の作品にこびりつく 「遺品」とか「遺作」とか言うコトバ。 変にプレミアがついたり伝説化されたり。 彼のオトにそんな余計なものは要らないのにな。
しかし否がおうにも目にするだろうし それまで出てなかった音源だとか 入手できなかったCDだとかその勢いに便乗して 我なんかも手にとってレジに持っていくのだろう。 (またしてもうんざり)
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27日付の日記に 聴け聴けと周りに撒き散らしてやる!と 勢いで書いたものの、 それもやはり「死」による勢いづいたものだよなぁ と思うと浅はか、と思うのだけど。
ただ、安らかに眠らせたくは無い。と思うのだ。 このオトを聴いたことで開けた世界を。 コトバを凌駕するオトの絶大な力を。 そのオトが伝える圧倒的な「感情」を。
我にとって、彼のリアルタイムの「オト」があれば 大丈夫だって思ってたこの喜びを。
眠らせるわけにはいかないのだ。
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徒然に書いて 結局何が言いたいのか自分でもよく解りません。 ただ確かなことは。 リアルタイムの「オト」はもう失われているわけで もう今は彼の残像を見送るしかないという事実。 そして我らは気を取り直して また別のリアルタイムの「喜び」を与えてくれる存在を 見つけていくことだろう、ということ。
ともかく年内に出るはずだったという「新譜」を 待つことにしよう。そしてそのオトと彼が さらに我らにとってかけがえの無いものになるのか それはまたその時に感じ取ることにしよう。
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やっぱあんた死ぬべきじゃ無かったよ、エリ夫。
2003年10月23日(木)
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