蹴りたい首筋。

2003年10月08日(水)
3日にもらった
綿矢りさの新刊 『蹴りたい背中』 を読み終わった。

話の内容は、高校生の主人公・ハツが
同じクラスの男子“にな川”と仲良くなり始めるという話。
もちろん淡い恋物語なんかじゃありませんでした。
2人はクラスの余り者同士で、
ハツは学校の人間を冷ややかな目で見ていて
にな川は自分の好きなモデルの女のことしか考えていない。
閉鎖的で湿っぽい空気すら漂う。
物語は主人公の目線で描かれることでリズムが保たれる。

『蹴りたい背中』というタイトルは
読む前にはいまいちピンとこなかったんだけど。
読み終えてからは、うんざりするほど良くわかる。
ハツは、にな川の背中を蹴りたい衝動に駆られるのだ。

 この、もの哀しく丸まった、無防備な背中を蹴りたい。
 痛がるにな川を見たい。

このくだりは、刺さるなあ。
恋愛感情でもなく、暴力衝動でもなく
特別サディスティックなわけでもないんだけど。
無防備なものを蹴ってしまいたくなる気持ちはわかる。

こんなこと言うと、ものすごーく誤解されそうで嫌だけど。
私も時々、人を蹴りたくなることがある。
私は別に痛がる顔を見たいわけじゃないんだけど。
こう、階段を下りている時とか
前を降りている人の後ろ姿、首筋とかぼんやり見ていると
その首筋をガツンと思いきり蹴りたくなる。
恨みも何もない。ただの通りすがりの人であっても。
ポンと軽く押すだけでも階段を転げ落ちてしまうであろう
そんな瞬間の想像が頭をかすめる。
もちろんそんなこと、現実にしたいわけじゃあないんだよ。
ただ、想像として浮かぶ。
無防備な後ろ姿を蹴りたくなる衝動。

そんな気持ちが私の中にも少なからずあったため
この物語を読んだ時は、ちょっと呆然とした。
あー、こういうこと書く人いるんだなぁ。
とか思った。
綿矢さん、可愛い顔してんのにねー。
18歳で小説家かー。いいなー。
とかも思ったね。
綿矢さんは人を蹴ったことあるんだろうか。




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私は人を蹴ったことなんてないよ。
あ。いま思い出した。
ある。蹴ったこと。
中学生の時、合唱の練習をサボって座ってた男の子に
キレて「立てよ。」って言いながら足で背中を…
軽くだよ軽くだよ!
今日の日記やばいかな。やばいよな。


>>>>>追記。

やばい。書き忘れてた。
リーダーのことねー。
マコトリーダー、ライブ活動開始の模様ですよ。
THE LATERS 名義で。
初ライブは来月3日にLamama.で。ここが詳細
あとは12月17日に高田馬場PHASEで。こちら詳細不明。
どーなのよ。これは。
3日は、正直無理っぽいんだけど。行きてー。超行きてー。
ってかライブって何すんの。歌うの?脱ぐの?
THE LATERS の写真にモックンいないけど。
メンバーなんじゃなかったっけ?あれれ?
よくわかんないよー。誰か教えろー。




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