やわらかい棘
こんなコトバに共感したり、かんがえてみたり。

2002年05月11日(土) 嫌い-a sensation of hatred-


若いときにはずいぶん嫌いなものが多かった。
何かを嫌いだ、と主張することは簡単で、気持ちがよい。
本当に嫌いだったわけではない。
嫌いだと思い込むことで、自分を確保できる、そんな幻想があった。
何かを嫌いになることは、軟弱な自分には都合がよい。

若者はみな、好きなものを求めるのと同じだけのエネルギーを使って、
嫌いなものを一生懸命探している。
そうすることで、自分が明確になると信じている。


「夏のレプリカ」


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さぎり