Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2003年04月25日(金) 親愛の功罪

2003.4.27(Sun.) 2:54

大学に行くはずだったのに、朝、起きるのが面倒で行かなかった。こんなコトでいいのだろうか。結局、調子がよかったのは水曜日のただ一日だけだったのか。今も眠くて仕方がない。日記が何日も遅れていなければとっくに寝ていただろう。

大学の女性の友人、最近話す機会が増えたというのは今までに少し書いたと思う。3年になるまではほとんど機会がなかったのだが、乗船実習などを経て、何人かの人と話す機会を持てるようになった。それで驚いたのが、みんな、非常に親しげであることだ。そんな経験など僕はなかったので、思わず勘違いしてしまいそうになったほどだ。ただ、いくらなんでもいきなり数人の人に好かれることなどあるはずがない。これはつまり、それだけの好意を示すのがその人たちのスタンダードだということだろう。これにはかなり驚かされた。

確かに、インターネットなどのコミュニケーションでは、そういう人も多かった。だがそれはインターネット固有のもので、現実のつきあいは腹のさぐり合いのようなところがあって、そんなに単純なものではないと思っていた。だが、少なくともその人たちは、表面上、きわめて好意的に接してくれたのだ。心の中でどう思っているのかは知らない。おそらく、善意のみということはないだろう。僕は自分の声を録音して聞いてみたことがあるのだが、相当不愉快な話し方をしている。おそらく、耳についているはずだ。きっといろいろと言われることもあるだろうが、それでも、僕にとって厚意を向けられたことは驚きだったのだ。

なぜだろう。今までそんなことはなかったのに。僕は何か変わったのだろうか。いや、そんなことはないはずだ。高校生の頃と比べても、僕はそれほど変わってはいない。中学生の頃の方がむしろ大人だったのではないかと思うほどだ。だからきっと、周囲が変わったのではないかと、僕は思っている。自意識過剰ではあるが、表面的な部分から、少し内面を見るような姿勢に変わってきたのではないだろうか。で、僕の表面だけを見るととても見られたものではないが、内面も合わせて見たら、端から避けるほどひどいものではなかった。そんなところではないだろうか。

それで、いったん話す機会があれば、あとはそれなりに自信がある。これも自意識過剰の可能性もあるが、僕はある程度、人の話を聞けると思っている。と言うよりも、人の話に対して、他の人よりも興味があるのだ。 結果として、僕に話す方が他の人に話すよりも、若干気分がいいのではないだろうか。…そうだといいな、と思っている。

うう…。眠い。これでとりあえずは終わりか。それで、このような厚意なのだが、これは時として誤解を招くのではないだろうか。このような意志を受け取る側としては、僕のように、相手の意志を強く認識しすぎてしまう可能性がある。つまり、単なる友情を恋愛だと、感じてしまうのではないかということだ。これは、どちらかと言えば受け取る側に非があるのではないかと思うが。その結果としてどうなるのかと言えば、それは、お互いの意志の食い違いだ。女性の意志を男性側が、強く受けすぎてしまうのだ。どちらかと言えば男性の方が感情表現が苦手だというのもあるかもしれない。女性の方は女性の方で、男性の方の意志を弱く認識しすぎてしまうかもしれない。恋愛に関する問題の、一つの大きな原因が、このようなところにあるような気がしてならない。

それで、このような状況が引き起こす一つの問題として、ストーカーがあるのではないかと思う。女性は軽い気持ちで何かを言っているのだが、それを男性の方が強く受け止め、それに応えようとする。だが、女性にそれを受け入れる意志は初めからなく、男性の感情は空回りする。結果、行き場を失った男性は、その感情をなんとしても相手に届かせようと、手段が目的と化すのではないだろうか。なんか自分でも書いていてよく分からないが。

つまり、親愛の情は必ずしもよいことばかりではないんじゃないか、と思うのだ。それと、男性と女性との間には、親愛の情において大きな隔たりがあるのではないかと思う。…僕は、どうなのだろう。僕もやはり、相手に親愛の気持ちを示すのは苦手かもしれない。そう思ったら素直に伝えられる。これは、もしかしたら女性の特権なのかもしれない。

2003.4.27(Sun.) 3:55


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