Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2002年09月09日(月) 久しぶりの大学

2002/9/9 13:42
久しぶりに大学で日記を書く。
叩いたと同時に文字が出ないこの処理の遅さ。
ひどく精度の悪いMS-IME98の変換。
実に久しぶりだ。
懐かしいが、あまり嬉しくない懐かしさだ。

ずっと正午以降に起きる生活をしていた上、
昨日は徹夜をしていたので、今日の寝起きはひどく悪かった。
しかし、大学に着いてコーヒーを飲んだらあっという間に直ってしまった。
副作用はあるが、我ながら実に便利な体質だ。
便利な体質と言えば、物事の暗記が得意というのも、
今の世の中、少なくとも学生としてはこの上なく便利な能力だ。

とりあえず、輸送機器設計のレポートを仕上げた。
文字数はタイトルを含めて383文字という、驚くべきレポートだ。
なるべく詳しく説明しようと思ったのだが、
アスキーコードの数値をバイナリーコードの数値に変換する作業など、
各桁から'0'を引いて、桁ごとに足し合わせれば終わりだ。
詳しく説明しようにも限界がある。

今日が期限の本を三冊ほど借りているので、
それを返してこようと思う。

2002/9/9 14:02

2002/9/9 14:32
図書館に行ったら彼女がいた。
…別に偶然の出会いではない。
勉強する時はたいてい大学に来ているし、
講義を受けていなければ教育用計算機室か図書館にいる。
そして、教育用計算機室にいなかったのだから、
図書館にいるのは当然の帰結だ。

ところが、彼女の姿を見た瞬間、面白いことになった。
動悸が起こり、落ち着きがなくなり、手が震え始めた。
それでも、直接話すまではたいした事はなかった。
声はかけないつもりだったのだが、つい声をかけてしまった。
で、彼女は上記のレポートのフローチャートを書いていた。
なるほど。フローチャートを書けば、確かに詳しく説明できる。
…ちなみに、このキーボードを叩いている現在でも、まだ少し手が震えている。

で、そのアルゴリズムなのだが、
上記の10000倍というのを、そのまま素直に書いていた。
少し落ち着いて考えればそれでもまったく問題ないのだが、
プログラムの簡潔化のために、このプログラムは一般に、
2を格納し、10倍し、それに3を足し、10倍し…。
というアルゴリズムを用いる。
answer=*p
for (i=0;i<=KETA;i++){
answer=answer*10+*(++p)
}
という感じだ。ちなみに、合ってるかどうかは保証しない。
要するに、2,23,236,2367,23674というように数値を変えていく。
20000,23000,23600,23670,23674とするより、
この方が簡単にしやすいからだ。
彼女が困っていたのだが、
フローチャートを描く場合、2に10000をかけて、その値に3に1000をかけたものを足して、
と、すべて独立に描かなければならず、面倒くさいのだ。
実際にプログラムにする場合には10*KETAなどとすれば
ループ文で表現できるが、フローチャートではそうはいかないだろう。
フローチャートについて詳しいことは知らないが。

たぶん、何を言っているのかさっぱりわからないだろうと思う。
おそらく、未来の自分が見ても理解できないだろう。
ちょっと彼女に会っただけで、ここまで動揺しているということだ。
なぜなのだろう…?
もう30分以上たつが、まだ手が震えている。

ただ、これは必ずしも彼女に会ったことだけが原因ではない。
上にコーヒーの副作用と書いたが、
あの時は夜眠れなくなることのつもりで書いていて、
もうひとつの副作用を忘れていた。
それが、今のような状況、つまり、
動悸、手の震え、精神的な動揺を症状とする、自律神経失調症のような状況だ。
食事もせずにコーヒーだけ飲んだときに、このような症状が起きる。

今日に限って症状が激しい原因、それと、そもそもこのような症状が起こる原因として、
僕は次のように考えた。

症状が起こるのは、
エネルギー不足であるにもかかわらず、強制的に脳を覚醒させることの反作用と思われる。
無理に覚醒させるから、ひずみが生じるのだ。
そして、今日に限って症状が激しいのは、
しばらくコーヒーを摂取していなかったからだと考えられる。
前回コーヒーを摂取したのは先週の火曜日。
そして、それまでもずっとコーヒーを飲まない生活を続けてきた。
そのために、カフェインに対して過敏に反応したのだと考えられる。

なんだか、手に汗をかいている。
手が冷たいと思うほどなので、汗をかくのはおかしい。
たぶん、緊張から起こる症状だろう。

ただでさえカフェインに過剰に反応していたのに、
彼女と話すという緊張が加わったからこんな状況になったのだ。
まだ、少し震えている。動悸も収まる様子がない。

なるべく客観的に症状を説明しようと思う。
手の震えは、字がまともに書けない程度だ。
しかし、多少不自由は感じるが、このようにキーボードは叩ける程度だ。
僕の感覚からするとかなり強い震えのように感じるが、どうだろう。
動悸は、胸に何かつかえているような感覚がある。
それから、呼吸が少しおかしい。強く息を吸えない感じがする。
ああ、そうだ。このような状態を、簡単に説明できる言葉があった。
興奮状態、だ。

精神的には、さほど興奮していないつもりでいる。
しかし、精神症状というのは、自覚できないことも多い。
端から見れば、異常なほど興奮している可能性がある。

汗ばんだ手を洗うためにトイレに行ってみた。
顔色が変わっているかと思ったが、そんなこともないようだ。
…まあ、僕は顔色というのがどうも良くわからないのだが。

少し症状が収まってきた。
急いで食事をした効果が現れてきたのかもしれない。
ちなみに、僕は暗示の効果がかなり強く現れる体質だ。
食事をすればこのような症状が収まると、自己暗示をかけた可能性もある。
だから、エネルギー摂取によって改善したのではないかもしれない。
ついでに言うと、カフェイン摂取のみでこれほどの覚醒作用がある例を、
僕は僕自身以外に知らない。
だから、カフェインの摂取で覚醒作用が起こるのも、自己暗示が原因である可能性がある。

少し、自己暗示法を学ぶのもいいかもしれない。
勉強の意欲がわかないときなど、便利そうだ。
ただ、コーヒーの暗示は、
コーヒーを飲んでいないときはいつも眠い、という副作用がある。
乱用は危険そうだ。
その他にも、コーヒーを飲んでいないと物事に集中できないとか、
細かい副作用を挙げるとキリがない。
コーヒーを飲んでいないときはやや鬱状態になり、
飲んでいるときはやや躁状態になる、ということもある。

今も、躁状態になっているかもしれない。
確か、話題が頻繁に飛躍するという症状があったが、どうだろう?
僕の日記はいつも話題が飛躍するので、よくわからないが…。

そうそう。彼女と話していて、
自分のレポートに間違いがあることに気づいたが、
面倒なので修正しないことにする。
「バイナリーコード」と書いてしまったのだ。
アスキーは規格によって定められたコードだが、
バイナリは単なる二進数なので、コードもへったくれもない。
あと、一般に工学系の用語は最後を伸ばさない。
「バイナリー」よりも「バイナリ」のほうが良いだろう。
ほかにも、ちょっと見るだけで間違い、勘違い、不十分な点などが
無数に見られるが、この際気にしないことにする。
目下最大の問題は、ステープラでとめられていないことだろうか。
どこかで借りてこないと…。
今度から、自分用のステープラを持ち歩くことにしよう。

症状が収まってきた。
字を書いてみても、多少の違和感は感じるが、普通に書ける。
呼吸も落ち着いてきた。
30分もかかったが…。
さて、彼女に会いに行くかな。
最後、「出直してくる」などと意味不明なことを言って出てきたからなあ。

2002/9/9 15:25

2002/9/9 21:48
レポート、そもそも課題そのものを間違っていた。
こういうのって、結構きつい…。
道理で彼女と話がかみ合わなかったはずだ。

2002/9/9 22:01
弟にPCを占領されたので、
今日はノートで書いて、あとで上げようと思う。
昼間に書いているのだからあえて書く必要もないのだが。
久しぶりに使うLibrettoのキーボードは、
いいのだが、なんだか違和感を感じる。
ただ、ホントにいいんだよなあ。疲れなくて。
将来メインマシンにするとしたら、
絶対ノートにするだろうと思う。
拡張性がない分、かえって安定している気がするし、
何よりもイメージがいい。
イメージがいい方が、使っていて満足できそうだ。
もう僕は、デスクトップPCは不調なものだというイメージを抱いてしまった。
Librettoはまったく調子を崩さない。
Windows 98という評判の良くないOSを
使っているにもかかわらず、かなり優秀だ。
シルバーの筐体の時代だけに、性能はたいしたことないのだが、
こればかりは仕方ないだろう。
しかしそれでも、スマートメディアドライブを搭載したり、
その設計は極めて使いやすくなっている。

同時多発テロのニュースを見た。
どうも、視点がずれている気がしてならない。
ニューヨークの街はもう戻らないとか、
ビンラディンがまだ見つからないとかそんなことばかり言っているが、
今、この時期に言うことは「犠牲者の冥福を祈る」という言葉であるべきだ。
その声が、あまりに小さすぎる気がしてならない。

ところで僕自身のことなのだが、
僕は、不必要に信じてしまっていることに気付いた。
自分も、他人もだ。
どちらも信ずるに値しないのに、どうしてそれほどまでに信じてしまったのか。
後悔はしない主義だが、それでも悔やみたくなる。

世の中、自分ほど口の軽い人間はいないと思っていたが、
どうもそんなことはないようだ。
言うなと念を押しても話してしまう人が、
世の中には存在するらしい。
すべて僕が悪い。

それにしても、これほど強いコンプレックスを感じたのは久しぶりだ。
夏休み中も無力感を味わったが、
周囲にいるすべての人間より自分が劣る、
と思ってしまうほどの強い劣等感ではなかった。
きっかけは上記のくだらないミスと、自分の能力不足。

鎧を纏わねばならないと思った。
世の中には、人を傷つけることに喜びを感じる人種が存在する。
彼らから身を守るためには、心を固く守らなければならない。
少し前までは、そもそも感情を表に現さなかった。
だから傷つけられることもなかった。
それがいつの間にか、ぬるま湯につかっている間に、
油断をしてしまったのだ。
現実の恐ろしさは、すでに嫌というほど知っていて、
しかも、諭されていたのに…。

現実は絶望的なものだ。
僕は現実というものの、ほんの断片しか知らないはずだ。
しかも、僕が知っているわずかな断片は、
圧倒的に希望に満ちたものが多いことは容易に分かる。
全体に対して、無作為のサンプリングができていないのだ。
それは、断片の中のさらに一角、
虚実が入り交じる中のわずかな真実に記されている。
真実は語る。
希望は存在する。しかし、それは本当にわずかだ、と。
自ら道を切り開けない人間、
目標のために苦難をいとわない人間、
夢を見据えて、他のすべてを捨てられる人間、
虚像に酔い、現実を忘れられる人間…。
わずかな幸福をつかめる人々は、ほんの一部で、
しかも、幸福をつかめる時間は限りなく刹那に近い。

自分の存在意義など皆無に近い。
自己実現などできない。
できるとしたら、他者に希望を与えることだけだ。

ここで、インターネットの幻想に囚われる人々を連想した。
以前はなぜあれほどまでに囚われるのか理解できなかったが、
現実を実感すれば、その気分が分かる。
結局、よく言われることだが、
インターネットでは違う自分になれるのだ。
他者に希望を与える自分。
他者から希望を与えられる自分。
未来に囚われず、希望のある今だけをすべてとしている自分。
そして僕のように、拘束されず、言いたいことを好きなだけ言っている自分。
この異常な長さの日記は、
たぶん、普段鬱積している欲求不満の発散だ。

不満はないと思っていたが、
言いたいことを言えないのは、大きな不満だった。
それから、小さな不満を挙げれば無数にあることにも気付いた。
ただ、そんな不満をいちいち気にしていられないだけだ。

今日、僕はその幸運に気付かなかったが、
信ずべき人たちは失っていない。
その人たちになら、いくら傷つけられても構わない。
頼んでも、傷つけるようなことはしない人たちだと信じている。
だから僕は、虚ろな世界とその人たちの前でだけは、
鎧を外すことができるのではないかと思うのだ。

僕は、幸せだった。
自分の身を守ることなんて、知らなくても良かった。
でも、現実は甘くない。
拒まなければならないこともあるのだ。
知っていたことを思い出して、不信の心を忘れてはならない。

あとは、考えること。
守るため、進むため、考えなければならないことは多いはずだ。
それも、抽象的なことじゃなく、具体的で定量的なことだ。
現実に適用できなければ、意味がないのだから。
こんな日記なんて、意味はないのだ。

誰かに、理解されることなんてあるのだろうか。
誰かを理解することなんてあるのだろうか。
真実を拒み、隠匿を好む世の中で、
誰かを本当に愛することなんてできるのだろうか。

2002/9/9 23:33

2002/9/10 0:13
僕にはまだ、すべてを忘れさせてくれることと、すべてを忘れるだけの時間がある。
この先不安なのは、時間を失うこと。
世の中、僕の歳で僕ほど暇な人間はなかなかいない。
僕は、やるべきコトをしていないから暇なだけだ。
これから先、そんなことは言っていられなくなる。
そのとき、僕は壊れずにいられるだろうか。

2002/9/10 1:02

2002/9/10 1:06
4分間で、カフェインについて調べてみた。
たったこれだけの時間で概略について調べられるのだから、
インターネットというのは何とも便利なメディアだ。

結論から言うと、
上に記した効果は、僕の錯覚のみ、ではないようだ。
すべてがカフェインのおかげ、ではないにしろ、
ある程度カフェインの影響があると思われる。
「大脳の自律神経を興奮させる作用、覚醒作用、利尿作用、強心疲労回復作用、消化促進作用」
というのが、パッと調べた中で一番まとまっていた結果だ。
だから、自律神経失調症かと思うほどの効果が出たり、
睡眠不足でも普通に動けたりしたわけだ。
「強心」は知らないが、他はすべて心当たりがある。
コーヒーを飲んでいるのだからトイレに行きたくなるのは当たり前、と思っていたが。
あ、消化促進作用ってのはよく分からないな。
まあ、たぶんあるんだろう。

もうちょっと調べてみたが、
やはり上記の薬効で間違いないようだ。
知らない効果まで出ているが、どの程度が暗示でどの程度が薬効なのだろうか。
正真正銘、100%薬効だったりして。
缶コーヒー一本でそこまでになるってのはどういうことかと思うが。

ちなみに、僕が愛飲している缶コーヒーのRootsは、
今日、リニューアルしたらしい。
買ってみたものはまだ前のままだったが、そのうち変わるだろう。
気に入ってしまったのでもう遅いのだが、僕はJTが嫌いだ。
タバコが嫌いだからだ。
しかし、その嫌悪感を吹きとばすくらい、このコーヒーはおいしいと思う。
だが、味なんて、薬効と比べればどうでもいいことだ。
今や、この薬効は大学生活に必要不可欠となっているのだから。

そうそう。彼女と久しぶりに会った感想を一応書いておくことにする。
手が震えたとか、そんな症状はあったがそれも初めだけで、
実際のところ、たいしたことにはならなかった。
特に感想もない。

落ち着いてみたらこんなところだった、ってコトか…。
ただまあ、実際彼女を目の前にして、話をしているときに落ち着いていないのは相変わらずだが。
いい加減、慣れないとなあ。

2002/9/10 2:00


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