2002/9/3 15:13 新聞を見ていたら、おもしろい記事を見た。 フランスだったと思うが、変なカルト教団がいて、 10月24日に世界が滅亡するから、と言って建物に立てこもっているらしいのだ。
あらゆる点で、論理的な説明が難しい。 10月24日に世界が滅亡するということも説明できなければ、 それでなぜ建物に立てこもるかということも説明できない。 さらに言えば、それが新聞の記事になるということも説明できない。 なんせ、これは外国の話なのだ。
まあ、世界が滅亡するということと比べれば、 新聞記事の方はまだなんとか説明できないことはない。 その程度のことで、という気はするが、 要するに、自殺のおそれがあるというのだ。 世界が滅亡するから、絶望してしまったのだろう。 世界が滅びるなら、それまで精一杯生きていればいいのに、 カルトな宗教を信じる人たちにそのような発想はないようだ。
それよりもおもしろかったのが、 この予言が一度はずれているということ。 実は、2月24日に世界は滅びるはずだったらしい。 ところが、実際はなにも起きなかった。 まあ、小さい事件は起きたかも知れないが…。
それなのに、まだ信じ続ける人たちがいるようだ。 というより、より精選されてしまったらしい。 ギリギリ理性が残っていた人たちは抜け、 本当の狂信者だけが残ってしまったようだ。
ところで、暑さ対策として、どのようなことをしているだろうか。 生まれて20年、今年気づいたことなのだが、 血は体中を巡っているのだから、どこか一カ所だけでも冷やしてやれば、 身体全体が涼しくなる。 だから、扇風機を足に当ててやったり水で手を洗ったりすれば、 それだけでも、結構涼しくなる。
足は冷やさない方がいいと言われるが、 どうせ夏なのだから、少々扇風機を当てたくらいじゃ足は冷えないだろう。 身体に当ててやると、理由はよく分からないが、なんだか気分が悪くなる。 手を洗うというのは、もっと即効性がある。 少々水はもったいないが、30秒も水に手を当て続ければ、相当冷える。 20分くらいは涼しい気分でいられる。 …根本的な解決策にはなっていないのだが。
今日は、デジカメのファームウェアのアップデートをした。 僕のデジカメはRICOHのCaplio RR10という機種だ。 まあ、一言で言ってしまえば廉価版だ。
昼に、アンティークというドラマの再放送を見ていたのだが、 そのドラマに出てくる新聞記者が、このデジカメを使っていた。 実際は横に向けて使うのだが、一見縦向きに使うように見える変わったデザインと、 液晶画面周辺のボタン配置などから考えると、ほぼ間違いない。
確かに、予算のない新聞記者にはちょうどいいデジカメだ。 小型で結構手軽に撮れるし、動画も搭載しているSDカードの、容量の限界まで詰め込める。 また、音も撮れるのでインタビューにも使える。 …MP3再生機能は余計だが、まあ、仕事用のデジカメをそれほど深く検討したりしないだろうし、 ましてやこれはドラマなのだから、まあ、そんなものだろう。 テープから文書に落とす作業というのが出てきていたが、 このデジカメで音を取って、そいつを音声認識ソフトウェアにかけてやれば もっとずっと簡単に済むと思うのだが…。
ただ、オートフォーカスの速度は、速いとは言えない。 だから、ドラマで出てきたように、ケーキ屋の店員を隠し撮りするような用途には向かない。 …別に隠し撮りをしようとしていたわけではないかも知れないが。 それに、隠し撮りするためにデジカメを買う人なんてそれほどいないとは思うが。 ただ、シャッターをいきなり全部押し切ってしまうと、 適当にピントを合わせて撮ってくれる。 2メートルくらいであれば、それでもピントは合うようだ。
買うときには想像もしなかったようなデメリットが一つある。 これは、ほとんどのデジカメにある問題点だ。 それは、レンズが小さいということ。 知識のない人でも、ちょっと考えてみればすぐ分かることだと思うのだが、 カメラに入ってくる光の量というのは、当然、レンズの大きさに比例する。 レンズの半径を基準にすれば2乗に比例するかも知れないが、まあ、そんなことはどうでもいい。
だから、フラッシュ無しで写真を撮ろうとすると、 シャッタースピードを極端に遅くする必要が生じる。 デジカメを、1秒近く固定し続けなければならないのだ。 有機生命体は一般に剛性が極めて低いため、この作業を行うのは極めて困難だ。 結果として、かなりのブレを生じる。
しかし、それならまだいい。 僕の知る限り、3年以上前のFinePixあたりになると、 デフォルトの設定ではシャッタースピードが自動ではない。 あたりがどんなに暗くても、一定のシャッタースピードで写真を撮ってしまうのだ。 結果、暗すぎてほとんどなにも写らない、という結果になる。
先輩と僕は画素数だけは200万画素と同程度のカメラを持っているのだが、 レンズのサイズなどの点がまったく異なる。 先輩のカメラはかつてハイエンド機種と呼ばれた高級品なのだ。 僕のカメラは、低い性能を補うように様々な機能が付加された、 典型的なローエンドの機種だ。 そのため、使い勝手がまったく異なる。 もちろん、ハイエンドだからなんでもいいわけではなくて、 当然、デジカメ1つで音の録音や再生、音声付きの動画撮影、ましてやMP3の再生などはできない。 また、古い分、多少処理速度が遅い。 半導体の性能は、一般に新しいものの方が良い。 オーディオ機器あたりと比べると、その進歩の速度は驚愕に値する。 比べなくたって驚愕すべき進歩の速度だが。 たぶん、どうあれば最高なのかはっきりしないオーディオと、 小さくて、消費電力が少なくて、処理が速ければそれでいい半導体の差だろうか。 もちろん、些細な点を見れば半導体に要求される性能は他にもあって、 僕の知る限りでも、発熱量が少なくなくてはならないとか、 ノイズが少なくなくてはならないとか、動作が安定していなくてはならないとか、 精度が高くなくてはならないとか、いろいろある。 だが、いずれにしても目標ははっきりしている。 オーディオなんて、下手をすれば、元の音より低音が強い方がいいとか、 もっと音が丸い方がいいとか、そんなことを言う人だっているのだ。 ただ再現すればそれでいいってもんでもないようなのだ。 作る人は大変だ…。
それでファームウェアのアップデートなのだが、 何度も何度も失敗してかなり焦った。 ファームウェアというのは、基本ソフトウェアとも言うべき性質のソフトウェアだから、 書き換えに失敗するとハードウェアが使えなくなる。 BIOSの書き換えに失敗するとPCが動かなくなるようなものだ。 だから僕は、最初の一回に失敗した時点で、 なんとしてもアップデートを成功させなければならなくなった。 ちなみに、別になんの工夫をしたわけでもない。 ただ、愚直に何度も何度も、ひたすらアップデートを繰り返しただけだ。 やっているうちに成功したので、それで良かった良かった、というわけだ。 それにしても、このデジカメ、なんだか動作が不安定だ…。 ポケットに入れただけで電源が切れるし。 バッテリーに接触不良でもあるのではなかろうか。 だいたい、これほど簡単に出し入れできるバッテリーなんてなかなかない。 ほとんど固定されていないのではなかろうか。 あと、アップデート終了後、電源を切る手段。 「アダプターのケーブルを抜いてください。」 …それはないんでないかい? ファームウェアの書き換え中じゃ、本体の電源スイッチが動作しないのは分かるが…。
それから、そのアンティークが始まるまでの間、 終戦の日記とかいう、NHK教育テレビの番組を見ていた。 終戦には興味などない。興味があったのは、「日記」だ。 一応、僕のこれだって日記なのだが、 そのあまりの質の違いに思わず見入ってしまった。 終戦という、ある意味で格好のネタがあったとは言え、 同じ日本語を使っているとは思えない、洗練された言葉遣いだ。 まあ、日本語で飯を食っていたような人たちでなければ わざわざテレビで取り上げるはずはないのだからそれも当然だが、 それにしても驚かされる。 世の小説家志望の人たちは、こうやって夢を失っていくのか、と思ってしまった。 一生懸命勉強して、一流の小説家の仲間入りをしたつもりで、 自分の作品とそういう人たちの作品を同列に比べて、初めて思い知るのだ。
小説家になるつもりなどない僕だって、 あまりの文章力の違いに愕然としてしまったのだから。 美しい日本語とはこういうものか、と恐れ入ってしまった。
こんな経験は初めてだった。 今まで、どんなに優れた日本語に接してきても、 そのような日本語を書く人たちは、自分とは違うと無意識のうちに思ってきたのだろう。 しかし、今回は「日記」だった。 つまり、自分と同列に見て、その文章を見てしまった。 だから、その差を思い知ってしまったのだ。
さて、そろそろ家庭教師に行かなければ。
2002/9/3 18:32
2002/9/4 4:58 こんな時間から日記なんて書かなきゃいいのに、と思うが、 家庭教師に行ってコーヒーを飲んでしまったので、まともに眠れそうにない。
最近、「常駐メモリの掃除屋さん」というソフトを愛用している。 名前の通り。それ以外の機能は、僕の知る限りではないはずだ。 これ、意外と効果的なのだ。 今日はWinMXを使っていたので、 このPCは、起動してから…あ。 Windows 2000のシステム情報って、起動時間が出ないのか。 しょうがないからCPU時間の合計を見ることにする。 System Idle Processer、つまり、なにもしていない時間がほとんどで、 10時間あまり。それ意外に、このブラウザが45分使っている。 たぶん、東急の動画を見ていたからだろう。 あとは、メーラとメッセンジャがそれぞれ3分と2分程度だ。 全部あわせて11時間くらいだろうか。 考えてみたら、それだけの時間、このPCが動き続けたなんて奇跡に近いな…。
今日も、彼女からメールが来た。 嬉しいのだが、これほど短い間隔で来ると、少し不思議に思う。 前はメールを書いても返事なんて来なかったのだが。 なんなんだろう…? たいした用があるとも思えないし…。 これがもう少し早かったら、勘違いしてたかもなあ…。 夏休みだから、人恋しいのかも知れない。 僕だってそういう気がしないこともないのだ。 もともと1人が好きだから、そんなに強く感じるわけじゃないが。 あ、でも、夏休みに入ったばかりの頃はひどかったな。そう言えば。
それにしても、調子に乗って8KBというめちゃくちゃな長さのメールを返してしまった。 有効数字が一桁なのでよく分からない部分はあるのだが、 それにしたって、約4000字だ。 書きすぎであることは間違いない。 浮かれているのはいいが、少々加減ってのをしないと…。 ちなみに、そのメールを書くのに2時間以上かかっていたりする。 その割には、内容は大したことないのだが。
ああ、そんなことを言っているうちに5時半だ。 やれやれ…。仕方がないなあ。
それにしても、REBECCAはあたりだった…。 フレンズをカラオケで歌ってみたら、意外と簡単だったからちょっと レパートリーに追加しよう、という、 かなりいい加減な動機で借りてきたのだが、これはいい。
まあ、こんなコトを書いて引きずったりしないで、とっとと寝るか…。
2002/9/4 5:42
2002/9/4 6:08 歯を磨いていて、ふと気づいた。 そういえば、ここ数回のメールで彼女のことが少し見えた。 前までの彼女は、鎧をまとっているように見えた。 見えるのは鉄板ばかりで、実際はなにも見えていないに等しかった。 びっくりするのが先に立って、全然気づいていなかった…。
たぶん、何か理由があるのだろう。 ほとんど別人かと思ってしまうような相違だ。 詮索は必要ないが…。 考察は、ある程度しても構わないだろう。
彼女が何者であってもそんなことは関係ない。 彼女は彼女なのだから。 僕が考えるべきコトは、僕がどうするか、だ。 なにも考えないのが、一番いいかも知れないな。 余計なことを考えれば考えるほど不自然になりそうな気がする。
もう、寝るか…。
2002/9/4 6:20
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