夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2002年08月31日(土) 勝負はすでに始まっている

 11月公演に向けての稽古は既にスタートしていて、それは楽しいと言えば楽しいのだけれど、前回公演以上にハードな稽古の日々になりそうな予感がする。いや、現実にハードになりつつある。この時期、職場の仕事もまた忙しい。今年は例年以上の忙しさになりそうだ。でも、そこのところは目をつぶって11月公演に向けてパワーを全開させていきたい。

 今日は稽古に行く前に、「演劇襲団海賊船�供廚慮�演「今様義経奧道行」を観に行った。能や歌舞伎といった古典芸能好きの私は、少し期待して行ったところもあった。ところが、最初の1〜2分で、私は公演会場までわざわざやってきたことに後悔の念を覚えた。キメのところではしっかり決めてほしかったし、ギャグはギャグで完結させてほしかった。歌も下手くそだったし(下手でも、何らかの味があればよいのだが}、花道の使い方も中途半端に感じられた。何よりも致命的だったのは、セリフがセリフとして届いてこないことだった(皆がそうというわけではないが、単にがなっているだけ、との印象が強かった)。
 話の筋そのものは、キチンと演じれば、それなりに面白い内容だと思えた。でも、それだけなら、戯曲を希望者に配れば事足りること。それを観客の目の前で演じる意味は何か? 役者の存在意義が問われるのだ。
 観客の側に何かが伝わる。伝わる何かがありさえすれば、観客が席を途中で立つなんてこと、できっこない。上演時間2時間のうち1時間が経過した段階で、ついに我慢の限界を超え、思わず退席した。その際傘も忘れてしまったが、途中退席の私が今さら会場内に戻ることもできず、そのまま会場から遠ざかった。

 明日は、田原町(愛知県)での、「新宿梁山泊」テント公演を観に行くことになっている。その日のうちに名古屋に戻ることはできないため、終演後豊橋まで移動し、ビジネスホテルに泊まる。月曜日は、豊橋から職場に向かう。そこまでして観に行った芝居がつまんなかったら話にならない。まあ、「新宿梁山泊」に限ってつまらないことはなかろうが・・・。

 9月になれば、職場での仕事はますます忙しくなる。せめて休日だけは、そのことを忘れるようにしよう。そうすることで救われることも多いから。
 忙しい時間を縫うようにして、でも私は今回の公演に賭けてみたい気持ちが強い。いつだって一回々々が勝負なのだ。
 私はあえて辛い劇評をすることにより、自らの退路を断ちたいとも思う。他人様のことは何とでも言える。他人に投げかけた言葉は、何倍にもなっていずれは自分
に返ってくるのだ。勝負はすでに始まっているのだ。


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夏撃波 [MAIL]