日記日和
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| 2005年11月02日(水) |
ニジェール共和国を知ってますか? |
だんだんと冷え込むようになり、朝起きるのが辛い季節の到来です。
日の出時刻もどんどん遅くなって、5時半頃外に出るとまだ外は暗い。。。
昨日、今日は天気がよく雲が少ないので(その分冷え込みもキツイのですが・涙)たくさんの星が見えました。
特に目立つのが西の空で赤く輝いている(多分・・)火星。
南の低いところにはオリオン座もはっきり見えるし、真上にも北にも名前を知らない星がいっぱい。
そして東の空は、日の出を待つように山並の沿って光が射してすごく幻想的です。
春ではないけれど、この景色を見ると頭のなかに「ようよう白くなるゆく山ぎわ・・」という枕草子が浮かびます。
〜〜〜 〜〜〜 〜〜〜
今朝、いつものように官報をチェックしていたら告示の一つに
「ニジェール国営ラジオ・テレビ局番組ソフト及び放送機材整備計画のための贈与に関する日本国政府とニジェール共和国政府との間の書簡の交換に関する件」
というのがありました。
ニジェール共和国?
私の全く知らない国です。
それでちょっと調べてみたら、
西アフリカ、サハラ砂漠南縁のサヘル地帯に位置する内陸国。 首都はニアメ。 アルジェリア、マリ、ブルキナファソ、ベナン、ナイジェリア、チャド、リビアと隣接する。
19世紀後半からフランスに支配され、1960年に独立したけれど、何度か軍事クーデーターがあり、1999年には大統領が暗殺されたり・・
あまり安定してる国ではないようです。
また、平均寿命は 男46.9歳、女50.1歳ということです。 (近年の資料だと思います)
このニジェールのコトを調べているうちに、ドキッとさせられるような文章に出会いました。
農作物もあまり採れないニジェールでは、かつて先進国の援助が国を支えていた。
でも、先進国から送られてくる支援物資が先進国の人たちからすればゴミ(不要なもの)であることを、ニジェールの人(=支援を受ける人)はちゃんとわかっている。 ・ ・ ・ いつまでも支援に頼っていたのではいけないと思い、日本では廃棄されるようなパソコンを手に入れ、直して販売をし始めた。
支援なら、送料も諸経費もかからないけど、ニジェールの人は「貿易」がしたいと望み、送料は自分たちが負担することにした。 ・ ・
「国際社会の一員として正等な貿易をし、正等な対価を受け取って生活を豊かにしていきたい」というニジェールの人たちの思いはよく理解出来ます。
支援を受けることで生活は出来るけれど、これまで誇りや尊厳をすごく傷つけられていたのでしょう。
国際社会から見れば私たちは支援する側にいることが多いけれど、そのとき相手国を見下すような感覚がなかったどうか・・・
<一瞬、身体が冷たくなりました>
「フェアトレード」という発展途上国の品物を適正な価格で買うという言葉は、最近よく聞くようになりましたが、
ニジェールの場合はそれとは少し違い、先進国の品物を途上国の側が適正な価格で買うことが出来るようになろうとしています。
どちらも、先進国、途上国が対等な関係になることを目指すという点では同じですよね。
そして。
私なんか今朝までその存在すら知らなかった国なのに、ニジェールの人の思いに賛同して、貿易として中古のパソコンをニジェールに送る運動を進めている日本人がいるのです。
まだ日本人も捨てたもんじゃないんだなぁ〜と、自分の無知や傲慢を恥じるのと同じくらい、嬉しい気持ちにもなりました。
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