| 2003年05月28日(水) |
指点字3 挫折 (-_-メ) |
やっとやっと、 パーキンス式指点字をなんとか打てるようになった!
ライト式で指点字通訳をしていた時にはアルファベットはできなかった。 というよりも、覚える努力をせずにいた。
始めて指点字と出会ったとき。 盲ろう者のFさんの通訳をすでに始めていた。 Fさんから指点字の指導を受け、同時進行でFさんの通訳をする日々だった。
その頃は指点字のできる人が限られていたことと、Fさんの家の近所に住んでいたため、実力ゼロの私でも利便性というだけで重宝されていたのを良い事に 完璧にマスターする貪欲さに欠けていた。
また指点字の生みの親であるFさんへの指点字通訳は、スピードと正確性が求められていたため、それをこなすのに精一杯だったこともあった。 またFさんの知的水準が天才並であったために、私が多少(たくさん?)間違えても 最初の一文字で理解してしまうことに依存しきっていた部分もあった。 (もちろんすべてお手本にはならない良くない例です。)
覚えていないアルファベットは、「Tシャツ」と打つところを「ティシャツ」と打つことで対応していた。
(今となれば、勉強するにはこの上なく恵まれていた環境を 十分生かせなかった指点字という一つの技術を完璧にマスターするチャンスを逃してしまい、 労力と時間を割いて育てようとしてくれたFさんにも十分な貢献ができなくて申し訳なかった。今となって後悔・・・)
Fさんが他県に引っ越しをされてからは指点字を使うことはほとんどなくなり、 未完成だったライト式指点字の実力は向上することもなく、落ちる一方だった。
さて、数ヶ月前に久しぶりに盲ろう通訳をした。 親しくしている盲ろうの方だったので安心しきって出かけた。 その人とは普段は触読手話(手話を手で触って読み取る方法)でコミュニケーションを していた。 現地で合流すると今日の通訳は指点字だと言われた。 思いがけなかったが「まぁなんとかなる」と思った。
ところが、通訳内容はパソコン関係であった。 「Fキー」「DOS」「CTRL」とアルファベットがずらりと並んだ教材。 アルファベットをカタカナに直して打っていては、仕事にならない状態だった。 といって、アルファベットはほんの一部しか覚えていない。 焦りまくりの私だった。
散々な状態で終ると「今日の課題は・・・○○さん(私)がアルファベットを 覚えることですね。」と言われてしまい、申し訳なさと、恥ずかしさで がっくりした。 帰り道、アルファベットを覚えるコツを教わった。 とてもわかりやすい方法を教わり、これまでアルファベットは覚えられないと 思い込んでいたけれど覚えられそうな予感がした。
教わったアルファベットがパーキンス式での覚え方だったので、これを機会にメジャーなパーキンス式指点字を覚えようと思い立ったのだった。
それから先のことはこの日記の指点字1・2で書いている。
それ以来、挫折しつつも電車の中などで少しずつパーキンス式指点字の 練習に励み、一通り覚えるまでにやっと行きついたのだった。
ところが、実際に打つとなるとそう簡単にはいかなかった。 頭では理解しているのに指はライトを打ってしまう。 そんな格闘の日々を重ねて、なんとかパーキンスが打てるようになった。 ゆっくり打つのがやっとのレベルまでになった。 それと平行して、ところてん式にライト式が打てなくなっていった。
数日前に指点字通訳の依頼がきた。 本番は10日後。 対象の盲ろうの人はライト式もパーキンス式も読み取れる。 わたしはと言えば、今やライトが打てなくなっている。 といって、パーキンスはゆっくりしか打てない。 本当なら断るべきだった。
しかし、考えた。 今断ったら、きっと私は永遠に、本気で指点字に取り組むことはないだろう。 個人的なおしゃべり程度のレベルで終ってしまう。 あと10日ある。10日毎日練習すれば、きっとなんとかなる。 この機会にパーキンス式指点字を完成させよう。 死ぬ気で頑張ろーーーーー!!
・・・と三日ほど頑張った。 しかし、考えながら打つレベルがやっと。 話すスピードに合わせて急いでパーキンス式指点字を打とうとすると いつのまにかライト式とのごっちゃになってしまっている。 「あーーーーー。駄目だ・・・こんなんでは通訳なんてできない!! 絶対に無理だーーーー」 思うようにいかないストレスで頭痛と肩こりまでしてきた。
でも、今更どうしようもない。
じゃ、どうするのか!残り7日!!! 「ライトでいくしかない。」 「ライト式に戻すための練習を残り7日にかける!」 ということに・・・・
緊張をほぐすためとダイエットを兼ねて、半身浴をしながら練習した。 濡れても構わないその辺にあった冊子の数ページをひたすら指点字で追っていった。
昔とった杵柄(きねづか)とは良くいったもので、数時間も経たないうちに ライト式指点字を思いだし始め、二日後には以前に近いスピードで打てるようになった。 (といっても、以前も誇れるほどのスピードではない。)
この分ならなんとかなりそう・・・ほっ
今日は、以前にいくつか使っていた指点字の略字を復習。 これで少しは時間も短縮できる。
パーキンス式で教わり覚えることに成功したアルファベットのおかげで、 ライトでもアルファベットをゆっくりなら打てるようになったので、 以前よりは少しは成長したかも?
しかしーっ・・・・この話の結末は・・・ パーキンス式指点字を挫折してしまった情けない私であったことの報告に なるのでしょうね・・・ やっぱり・・・ とりあえず今はライト式の練習を重ねて、三日後の通訳が終ったら、 また細々とパーキンスを1からやろうと思います。(本当か???)
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