十夜一夜...Marizo

 

 

好奇心は身を滅ぼす - 2008年08月09日(土)

今年もまた山の上の豪邸でバーベキューをするという
織田家(仮名)にお呼ばれして行ってきた。


去年 はバイクを見せびらかし行ったばかりに
好天のビール日和に禁酒という拷問状態だったので
今年は、はなっからビール持参(しかも箱)で
飲む気マンマンっすよ、だんな。


去年、庭のビニールプールで遊んでいた
お子チャマ二人は去年とは比べ物にならないくらい
大きく成長していた。
いや、まぁ、身体の成長だけなら私もまけていないけれども
子供の成長というのは、私と違って微笑ましいものね。
私の成長なんて誰も微笑んでくれないから。
唯一微笑んでくれるのは、着れる服がなくなって
仕方がなく購入する大きいサイズの
お店の店員さんぐらいだもの。

それも哀れみの微笑み。
にくい。


話を元に戻すと織田家(仮名)のバーベキューは
どちらかというと炭火で焼くお肉がメインではなく
美人奥様の作る料理の方が間違いなく主役と
思っているのは、多分、私だけではないはずだ。


いやいやいやいや、織田君(仮名)も立派に
男親としてその任を果たしているとは思うけれど
焼いたソーセージと焼いたサーモン(どちらも
ちょっと焦げ気味)よりは、やはり「鶏ササミのたらこ和え」
「キッシュ」「フランスパン&サーモンパテ」の方が
おかわりしたくなるのは、人の常ではないかと思うわけ。

しかも「〆の素麺」のつけだれが
ちゃんと子供用と大人用に分かれており
デザートのムースに到っては今すぐにでも
売り物になるような代物ですよ、だんな。



今年は去年と違い風がとても強かったため
ガレージ内での宴会だったけれど
車二台が入るガレージですから余裕の広さ。
大人7人が各々椅子に座り、その周りを
3歳、4歳、11歳の子供三人が走ったり
自転車(補助車付き)に乗ったり
キックボードでグルグルまわっても
まったく問題ない広さ。さすが豪邸。


あまりにグルグルと走り回っていたので
そのうちバターになっちゃうのではないかと
ちょっと心配した。


来年のバーベキューでは、橋本家(仮名)に
もう一人お子ちゃまが増える予定ということで
橋本嫁(仮名)は、ほそっこーい身体に
とってつけたようなお腹をしていた。
妊娠8ヶ月なのだが、どうも骨盤が狭いらしく
普通は半分お腹におさまっている子供が
まるっと体外に出ているんだとか。

もう本当にパンパンなお腹なので空港では
何度も係りの人に「何ヶ月ですか?」
「出産予定日はいつですか?」と確認されたらしい。


そのパンパンにはちきれそうなお腹を見ていたら
思わずムクムクと湧き上がる好奇心を
抑えることができなかった、私。














「・・・これで、ウエスト何センチなの?」


何故だ。何故聞いたんだ私。
ああ、私のばか!ばか!ばか!





尊敬する女性エッセイストの
北大路公子先生の座右の銘である


「好奇心は身を滅ぼす」というのを
身をもって知った2008夏。
Marizo



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