お局の品格 - 2007年06月20日(水) 今年の春、職場の後輩だった林君(仮名)が 総合職へ職種転換をして本社へ転勤していった。 いい年をして実家で暮らし 生まれ育ったテリトリーから離れて生活を したことがない自分にとって 林君(仮名)の決断は心の底から 「えらいなぁ」と思った。 もともと私は心根のあさましい人間なので 他人(特に自分よりも後輩)の決断を「えらいなぁ」と 心底思えるようになったのは実はここ最近の話だ。 自分の人生が嫌だとか 自分が下してきた決断を後悔してはいないけれど 正社員で制服を着てOLとして働いていた 二十代後半から三十代前半にかけては 年下の後輩たちの行動(転職のための退職や結婚退職)に ときおり「焦燥感」に包まれることが幾度もあった。 契約社員として定年までここで働こうと 心に決めて職種を変更してからは (年齢が離れたこともあるけれど) あまりそういうことに心を動かされ その動かされる自分に 自己嫌悪することもなくなった(と、思っている) 今日の朝会で営業部長から発表があった。 「中川さん(仮名)が首都圏の支店へ転勤、 相澤さん(仮名)が結婚退職でどちらも今月いっぱい」 これで林君(仮名)の年代、仲良し同期6人組のうち 三人が札幌支店を、会社を離れることになった。 残る三人の心中は決して穏やかではないだろう。 しかし、残る三人よりも先輩である松本君(仮名)は 大丈夫かなぁといらぬお世話なことを考えている。 私はどちらかと言うと外に発散させる性格なので 落ち込んだり拗ねたりしながらも 自分で「お局」と言い切って笑いのネタにできる。 身近に中本さん(仮名)やエイミー(仮名)という なんでも話せる先輩たちがいる。 でも松本君(仮名)は同期がすでに一人もいないし もともと自分から誰かを誘って飲みに行くような 外交的な性格でもない。 はたから見ても仕事が生きがいの バリバリキャリアウーマン(←古い)タイプでもない。 心が揺れ動いているんじゃないかなぁと思う。 男の人にもこういう心の揺れ動きってあるのかなぁ。 これは女性特有なものなのだろうか? 好きでなったわけじゃない「お局」だけど なったらなったで開き直って満喫すると わりと楽しかったりするんだけどね(笑) Marizo -
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