identity - 2006年03月15日(水) 今朝起きたら、なんと頭にパイナップルが 生えていたMarizoです。 良い子のみんなはちゃんと 髪を乾かしてから寝るんだぞ(←お姉さん風) ■◇ 平年よりもずいぶん早い雪解けで すっかり顔を出したアスファルト。 歩道の片隅に残る煤けた色をまとった雪の塊。 今朝はそれら春の風景の上に うっすらと純白のベールを被せるように 春雪が積もっていた。 雪虫が飛び交う頃、北風が骨に染みる時とは 明らかに違う雪と風の匂い。 「もうそろそろ、オーバーはまずいかなぁ」 そんな事を考えながらバス停へといそいだ。 二、三人が待つバス停に近づいた時 私の足元に裏返しになって定期券が一枚落ちていた。 いそいで歩いていた私は立ち止まる事が出来ず 通り越してからやっと歩みを止め振り返った。 私の後ろから歩いてきた男性がそれを拾った。 定期券を拾い上げた彼は、目があった私に 「?」(無言だったが貴方のですか?)という 問いかけの目線を送ってきた。 私はもともと定期券は持っていない。 「いえ、私のではないです」と答えた。 その定期券をマヂマヂと見ていた彼は 「ああ、東札幌(地下鉄駅名)で降りる17歳って事は 東高校の生徒だね」 「東高校の木村君(仮名)かぁ・・・ これだけ アイデンティティ があれば すぐ、わかりますね」と言った。 アイデンティティ【identity】 1.自己が環境や時間の変化にかかわらず 連続する同一のものであること。主体性。自己同一性。 2.本人に間違いないこと。また、身分証明。 その定期券を拾った男性は グレーに赤と茶色の二本線が入った毛糸の帽子を被り その帽子のグレーよりも少し明るいグレーのコート。 襟元からは白いYシャツとえんじ色のネクタイが覗いている。 年の頃は四十代後半から五十代前半といったところだろうか。 足元の黒いゴム長靴さえ気にしなければ 一見、普通のサラリーマンに見える。 それでも、やはり普段の何気ない会話に 「アイデンティティ」という言葉を 使うような風貌ではなかった。 それでは私の中ではどんな風貌が あてはまるかというと 「スパイ・ゾルゲ」の映画に出ていたモックンみたいな人。 もしくは・・・・身近でいうと若旦那(仮名)とか 酔っ払ってないケンタロー(仮名)とか(←おいっ) 風貌が大切かどうかという問題ではないのは 百も承知しているのだが・・・・ なんつーか、朝からちょっとびっくりというか しかもご近所だろうなぁとか 会社までの道のりはそんな事を考えてたら あっという間についちゃいましたよ。だんな。 Marizo -
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