文化 - 2006年03月13日(月) 3月11日(土) 平成17年度の札幌市民芸術祭大賞、奨励賞の 表彰、贈呈式に出席してきました。 グフ♪ もちろん、私が賞をもらったわけではなく 一緒に習い事の教室に通っているNOBOさん(仮名)の お祝いに駆けつけたのでした。 「市民芸術祭」なので文芸のみならず 市民劇から音楽から合唱から 美術、書道、写真などその名の通り 「芸術」に関するもの全ての贈呈式です。 今回、最後に「謝辞」で出てきた 戯曲で大賞をとった方の挨拶がとても立派でした。 文章を書いたり、絵を描いたり 写真を撮ったりということは 時に、自己満足の領域からなかなか 広がらない分野なゆえに こうして発表の場があることは 大変ありがたい と、いうような意味のことを もっと立派な正しい日本語で話していました(←おいっ) またこの戯曲は今年の8月に 上演が決定したことも 他人事ながらとても嬉しかったです。 表彰式の後の懇談会を終えて 早い時間だったので札幌プリンスタワーのラウンジで なんと一杯930円の生ビールを飲みました。 値段のわりに普通のビールだったのが残念です。 ま、自腹じゃないからよしとしよう(←お前が言うな) 3月12日(日) 姉の同級生である某出版社の社長に誘われて 中島公園にあるZOOという劇場にて 「弘前劇場」の芝居を見る。 午後二時開演のため、姉や姉の同級生や 北大路公子先生(作家)含め 総勢7名が地下鉄改札で待ち合わせをする。 そこにはどう考えても 「ついさっきまで、その辺の立ち飲み屋で 安いコップ酒かっくらってたでしょ、あんた」 という風情の某出版社社長が 「消臭のため」 と言って 紙パックの牛乳を飲んでいた。 芝居観劇の後、総勢7名はタクシー二台に分乗し 豊平区の奥にある「ツキサップジンギスカン倶楽部」へ行き 午後4時からジョッキを傾けつつ 昔ながらのマトンに後ダレのジンギスカンを食す。 その後「弘前劇場」の皆様の打ち上げに 合流しようとまたもや総勢7名はタクシー二台に分乗し 札幌駅の高架下にある居酒屋に行く。 「いやいや、皆さん、お疲れ様でした」と 乾杯の後になんと某出版社社長が叫んだ。 「あれっ?俺・・・・財布無い」 一緒にタクシーに乗っていた はまゆうさん(仮名)のキビキビと冷静な判断により 無事に取り戻したお財布(タクシーの中に忘れていた)の 中身は 12800円 だった事を 忘れずに明記しておく。 この某出版社社長はそのうち本当に 財布とか家の鍵とかよりも もっともっと大事な何かを無くすのではないだろうか。 ナームー。 ■◇ 二日続けて「表現者たち」(←という言い方は変なんだけど 言葉が見つからない、思い当たらない)の世界に浸った。 なんていうかほんとに上手く書けないんだけどね。 芸術祭の表彰式で新人音楽会で大賞を取った男性(声楽)が ビシっとタキシードを来てオペラ歌手のように歌をうたった。 司会の人が「この4月から小学校の先生になる予定です」 本当に小学校の教師になりたいのだろうか。 こうやって歌をうたう事を仕事にしたいとは 思っていないのだろうか。 札幌プリンスタワーのラウンジで 定価1500円の本が売れたら作家に入るお金は その10%の150円だと聞いた。 初版本が仮に5000部売れたとしても 作家に入るお金は75万円。 本屋に平積みされているたくさんの本の その全てが売れるわけでは無いのが現実だ。 ステージの向こうでスポットライトを浴びていた 役者さんたちは夜行の列車に乗り それぞれの生活の為の仕事に戻らなくてはいけなかった。 最後に夏目漱石の「夢十夜」を朗読していた とても綺麗な女優さんはエコーという古いタバコを吸っていた。 「月給が9万円なのでお金が無いんです」 もちろん、このハングリー精神が 「芸の肥やし」になるのかもしれない。 その方がいいのかもしれない。 でも・・・・なんとなくね 文化というものを大切にする心を この国は伝えてこなかったんじゃないかなぁと しみじみ帰りのタクシーの中で考えてしまった。 えーっと、総勢7名の中で 唯一脱落し、ただ一人でタクシーに乗って 帰った私でした。えらい。 Marizo -
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