十夜一夜...Marizo

 

 

盛りだくさんな一日 - 2005年09月15日(木)

昨日から母が友人三人と

「日本ロマッチック街道と鎌倉・富士五湖・上高地ぐるり周遊4日間」

に出かけて不在の為、姉と二人生活。


寝坊は禁物と少々緊張気味に普段よりも
20分早く目が醒めたので
いつもは食べない朝食をとる。

メニューは・・・・

「いきいき元気」だか「安心」だか
もう名前も忘れてしまったが
「このお茶を飲んでガンが消えた」とか
「このクリームを塗ったらイボがとれた」とか
かなり怪しい目次が並ぶ本の中に
「スープを飲んで7日間で10キロ痩せた」






野菜スープ





このスープだけは







いくら食べても太らない








食べれば食べるほど











体脂肪が減少して痩せる。











すごい。素晴らしいではないか。
もうひもじい思いをする事なんかない。
ああ、神様。私にスープを与えたもう。
アーメン。


といった感じで朝から小鉢に二杯。モリモリと食べる。
だってこのスープはいくら食べても太らないから。


□◆


家からバス停までのどこかの家のどこかの部屋で
毎朝鳴っている目覚し時計。
しかも延々と。


毎朝その音を聞く度に、目覚し時計の意味を考える。
起きる為ではなくてもしかしたら鑑賞してる?
そう考えると一種の音楽鑑賞と言えるのかもしれない。






「ピピピピピピピ」っていう電子音だけども。



あとどこの家かわからないけど
その家の近所の人は絶対あの音で起きてると思う。
ああ、近所じゃなくて良かった。


◆□


そして出社。なんだかちょっとバタバタする。
11時に美園のお客様のところへ顔を出す。
お茶とお菓子を出されるがお菓子には手をつけずに
帰ろうとしたとき お客様(72歳/女性)に
「これ持って行って」とお菓子を差し出されるが







「まぁありがとうございます。でも・・・・







スーパーダイエット中なので」





と、断った私に拍手。えらい。



しかも72歳にも通じる事がわかった>スーパーダイエット


□◆


会社に戻り昼食。
本当は「野菜スープ」と言いたい所だが
さすがに会社に持ってくるのは大変なので
会社近くのお店で外食。


「姫ご膳」 880円なり



だって姫だから。


◆□


午後からは新規開拓のために外出したのだが
なぜか足が会社近くの本屋へ向かう。

先日、新聞の本紹介コーナーに出ていた本を探す。


『 魂の切影 』   森村 誠一 著

乳がんになった女性を取材した話なのだが
その女性はなんと ここ で書いていた「宮田さん」であった。


どうしてもどうしてもどうしても読みたくて
そんまま喫茶店に直行し2時間で完読。


これから読む人がいるかもしれないので
詳しい内容をここに書くことは差し控えるけれど
恐らくは限りなくノンフィクションに近い
フィクションだろう。
最終的に「宮田さん」が亡くなるのと一緒に
物語も終っている。
かなり重い作品なので心が元気な時に
読む事をおすすめする。



っつーか、いいから仕事しろ>私


□◆


夕方は支店営業職全員で

「個人向け国債」のTELセールス。


利回り 0.55%ですよ。だんな。
一年間は動かせないけど一年過ぎたらいつでも動かせる。
まぁなんていい商品。
なんてったって国債だもの。

そうそう一万円から買えるのも魅力的。

ついでに今月は私、新規5件のノルマ課せられてるので
興味ある人は連絡ちょうだいね。ね。ね。




って、なんだか「迷惑メール」みたいでいやん。


◆□


なんだかんだと6時近くまで残務整理。
今日は木曜日だもん。習い事の日なんだもん。
というわけで急いで道新ビルへ行く。


二回連続で宿題をサボっているので
ちょっと肩身が狭いですよ。だんな。

そして今回も提出できず。
やる気はあるのに書けないんですよ。だんな。
ああ、これがもしかして「スランプ」ってやつかしら。

プチ作家気分。


ほら、変な事でも前向き思考ですから。


□◆


習い事が少々早めに終ってしまう。
営業の中本さん(仮名)と飲む約束だったのだが
待ち合わせの時間まで暇だったので
駅前通りの 某なにわ書房へ行った。


雑誌コーナー、新刊本コーナー、文庫本コーナーと
くまなく隅々まで見て歩いていたときに
それは突然私の目に飛び込んできた。


『 自虐の詩 』  業田 良家 著


前々から非常に気になっていた本だったのだが
ジャンルも作家もわからずそれっきりになっていたのだ。


ああ、やっと見つけた・・・と感慨深く
その本を手に取ってみるとなんと漫画だった(笑)

しかも4コマ漫画。

いや本に貴賎は無いと思っているが
イメージとあまりにかけ離れていた為に
ちょっとびっくりして笑ってしまった。


ともかく上下巻の二冊を手に取り
レジに向かったわけなんですが・・・・・




あのね、ここからの話は本当の話なの。
それじゃー今まで嘘ばっかり書いてたのかよって事じゃなくて。
ちょっとなかなか、にわかには信じられない事なんだけど
本当なの。ほんとにほんとに本当なの。



※※ レジにて ※※


私(以下M): 本を持ってレジに向かう

レジ男性(以下レ):いらっしゃいませ


M:無言で本を渡す
レ:ピッピッ「二冊で1182円になります」
M:無言でお金をトレイの上に置く
レ:「はい、丁度お預かりいたします、こちらレシートになります」
M:レシートを受け取る。

レ:本にカバーをつけてくれている。

レ:「この本は上巻だけで読むの止めないでくださいね」
M:「え?」キョトン顔



レ:「この本、上巻だけだとただの4コマ漫画なんです」
レ:「でも下巻が素晴らしいんです」
レ:「下巻の途中から熊本さんって言う人が出てくるんですけど
   もうすごい感動なんです」
レ:「自分は熊本さんの事考えるだけで涙が滲むんですよ」



M:「く、く、くまもとさん?」


レ:「そうです、熊本さんです」
レ:「だから絶対上巻だけで読むの止めないでくださいね」



M:「わ、わかりました、絶対下巻も読みます。
   なんなら下巻から読みます(←これは嘘)」


M:本を受け取る
レ:「ありがとうござました」





ああ、なんだかこうやって書くと
うまく伝わらないのがもどかしい。


某なにわ書房の加賀谷さん(仮名)にとって
熊本さんがとても大切な人だということが
本当に良くわかりました。


心してこれから読みます。
Marizo





















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