二度泣きの札幌 - 2005年06月02日(木) 「知床の岬に はまなすの咲く頃 思い出しておくれ おれたちのことを」 私が新入社員で入った会社は 本社を東京に構える 全国チェーンの会社であった。 その札幌支店に現地採用されたのだが 周りの男性社員は転勤族ばかりだった。 短い人は一年。 長い人でも五年ぐらいだろう。 新しい人の歓迎会と去る人の送別会が 頻繁にあったことを覚えている。 当時(今もだけど)最北端に位置する 札幌支店は本州の人からすると あまりに遠く イメージとしては 左遷に近かったのかもしれない。 札幌支店への転勤の辞令を受けた時 行きたくないと「泣く」 しかし実際に来てみると 過酷な自然と思っていたが実は四季折々の 美しさと楽しさを知り 人の優しさ 大らかさに触れて 二年後、三年後の再度の転勤辞令では 札幌を出たくないとまた「泣く」のだと。 行けと言われ「泣き」 出ろと言われ「泣く」 そこでついたのが 「二度泣きの札幌」 そんな「二度泣きの札幌」経験者たちが サラリーマン生活にピリオドを打ったあと 「札幌会」と称して年に一度 このゴルフには最適な時期に 札幌にやってくる。 歴代の支店長や法人部長や総務部長。 ちょっと年をとったけれど 懐かしい顔が並ぶお鮨屋さんでの一次会。 一気に昔に戻って懐かしかったなぁ。 今も現役で会社にいる私に まるで娘にいうように 「えらいなぁ、えらいなぁ」という元支店長。 「おまえ、幾つになった?」」と あいも変わらず毒舌の営業課長。 「あの時は」「あの時は」と みんな当時を振り返りお酒がすすむ。 二次会のカラオケでは お約束の 「銀恋」やら「北空港」やら 「テレサ・テン」やら「ひばり」やら。 そして最後はみんなで肩を組んで 恒例の「知床慕情」を唄ってのお開きであった。 ちょっと疲れたけど(笑) 楽しかったですよ。だんな。 過ぎ去った日々っていうのは 良い事ばっかりが記憶に残るように 出来ているんだなぁ。 神さまってえらい。 Marizo -
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