十夜一夜...Marizo

 

 

葉山の雪女>3月12日(土) - 2005年03月16日(水)


月曜日の用事の為 急遽本日上京。
横浜で後輩の田口君(仮名)とお粥ランチ。
HDOの都内メンバーが朝走りの後に良く行く
中華街にある 馬さん(まーさん)の店「龍仙」


ふんぱつして(笑)1500円の飲茶セット。
久しぶりの田口君(仮名)は8ヶ月の妊婦とは
思えないほどの身軽さで
「MZOさぁ〜ん」と駆け寄って来た。


「走らなくていいっつーの!!!」


馬さんの店ではなんだか気に入ってもらえたらしく
お昼時の混雑時にもかかわらず
マーボー豆腐をサービスしてくれ
二時間半も居座った私たちに
「ゆっくりしていきなさい」と声をかけてくれ
会計をしお店をでた後に
「アッチ行ったらお寺アルヨー」
「コッチは中華街ネェー」と
ひとしきり観光案内をしてくれた後
私と田口君(仮名)のあごをスリスリして
「カーワイーネー」と送り出してくれた(笑)



その後 ちう(仮名)と横浜駅で待合わせをするも
私には「降りたホームで待て」というもので
それは確かに待ち合わせかもしれないけど
田口君(仮名)の「MZOさん。心配されてて
いいですねぇ」」と言う言葉に
ちう(仮名)はとても態度がでかいけど
実は私よりもうんと年下だということを
思わず言いそびれてしまった(笑)


ちう(仮名)と二人で葉山のしんいち(仮名)邸に行き
二人して「ただいまぁ」と上がりこむあたりに
なんていうかこの部屋の居心地の良さが
見て取れるというもんだ(笑)



そして夕日を見に行こうと三人で缶ビール片手に
海岸を散歩した。ガイド役のしんいち(仮名)は
「あれが江ノ島であれが裕次郎灯台」
「もうちょっと天気が良ければ富士山が見えるのに」

久しぶりの海だったので
潮の香りや髪や肌に感じる
塩加減が懐かしい感じだった。



海に突き出た形で「森戸神社」があって
遠く彼方に赤い鳥居が波しぶきの中に
凛と立つ姿にちょっと感動した。


私は特に信心深いわけでもないし
かといって無宗教だからと全てを否定もしない。
日本人にありがちな教会で「アーメン」と
お祈りした後に先祖のお墓の前で「南無阿弥陀仏」と
口にするむしろ無節操な人間である。


しかしあの葉山の海を背にそこだけ異空間の
森戸神社では こんな日も高いうちから
缶ビール片手にフラフラとお参りするなんて
いくら無節操だとは言え なんだかひどく罰当たりな気がして
灯篭の陰に缶ビールを隠してお参りをした。


気軽な散歩だったのでお財布も無く
しんいち(仮名)にお賽銭を貸して欲しいと頼んだら



・・・・・・。
・・・・・・。




「俺はご縁がありますようにで五円(ごえん)
 おまえは縁が遠くなりますようにで十円(とーえん)」





これってどうですか。だんな。
自分が縁遠いからって(←ひどい)
こっちにまでなすりつけなくたって
いいと思いませんか。だんな。
まったく大人気無い事 この上ない。
ばーか。ばーか。ばーか。



と、いうような状況で(笑)そのまま
家から歩いていける距離に
新しく韓国料理屋さんが出来ていて
しんいち(仮名)は行ってみたくてウズウズしていたらしく
三人で「すっごい高かったら一杯だけ飲んで帰ろう」と
意見を一致させて晩御飯を食べに乗り込んだ。



私にすると十分高級な雰囲気とお値段
(お薦めのお肉は葉山牛だし)だったのだが
他二名は「まぁこんなもんだろ」という感じで
どんどん注文していく。
マッコリ(もしくはマッコルリ)を焼酎で割って
ガボガボと飲む。本当にガボガボと。


私のたかが5回(ぐらい)の「ジョッキおかわり」なんて
とっても可愛いもんだし
家に帰る途中に寄ったコンビニで
バド缶を三つ買って帰って
半分眠そうなちう(仮名)を相手に
三缶全部飲みきってから寝たことも
本当に可愛いもんだと思うわけ。



だから用意してもらったお布団も枕もすべてが
とんでもなくカビ臭くてもう寝るどころじゃなくて
一人ベットでグーグー寝てるしんいち(仮名)から
枕を奪い取った事も「カビ臭くて寝れない」と
文句を言って寝る場所を交代した事も
可愛いから許されるわけ(←おいっ)



翌朝 朝ご飯を食べに近所のデニーズに行く途中で
いきなり雪が降り始めて
しんいち(仮名)とちう(仮名)は

「おめー(←本当にこういう風に言うの)が
 来たせいで雪降った。
 

 この雪女めっっ!!」って言われた。






なんか「雪女」っていいと思わない?




儚げで。





ウシャウシャウシャ♪
Marizo


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