十夜一夜...Marizo

 

 

都会の狐は恐くない。 - 2005年03月15日(火)



実はちょっとした用事があって
昨日の午前10時半に
私は東京駅前にある とあるビルの中にいた。

そのビルの中でのちょっとした用事は正味30分。
その為にわざわざ飛行機に乗って
札幌から駆けつけたのだが
月曜日の午前10時半という時間は
確かに朝一でこちらを出れば
なんとか到着出来ない時間ではないけれど
しかし私は「都会の狐はえげつない」と思っているので
多分土曜日には行かないと間に合わないと思い(←おいっ)
関係各所へ連絡を入れておいた(笑)



今回の羽田空港はなんと新しくできた
第二ターミナルだ。すごい。
私はあの「ラ〜ラ〜ラァ〜ララァ〜♪♪」という
軽快な音楽とともに飛行機がグルグルと廻って
「チャッッチャラッチャッチャッ♪」というところで
片羽を上げたりして踊るあのCMを見ると
それだけで心がウキウキするぐらい好きなのだ。


羽田を脱出するには モノレールだけれど
それは昔の第一ターミナルの話で
今回はなんてったって第二ターミナルなわけで
そこからバスに乗って「横浜」へ出た。

すごい。もう狐の「き」の字も寄せ付けないほどだ。
横浜駅で少々戸惑うけれど なんとか乗り越えて
「関内」という所まで行き
そこから歩いて中華街方面へ向かう途中で
それはおこった。



今回の私のお土産はローカルタレント(笑)
「大泉洋」プロデュースの
「本日のスープカレー」ニ食セットが
ランチボックスに入っているやつ。
4軒分のそれは鞄の中には入れられず
「白い恋人」とデカデカと書かれた
一目でこの人は北海道から来たのねと
丸わかりな紙袋をぶら下げて歩いていたのだが
なんと前から歩いてきた夫婦が私にこう言った。


「すいません。元町に行きたいんですけど・・・」




どうですか。
もうこれがトドメだったと思いますよ。
隙あらば私を騙そうとしていた都会の狐も
もうこれは無理だと諦めた瞬間って言うんですか。
えーえー本当に。


「すいません。私も旅行者なもんで」と
申し訳無さそうな顔をしながらも
心の中ではガッツポーズですよ。
浜っ子?私、浜っ子ですか?
いやー参ったな。
赤い靴履かなくちゃと真剣に思いましたよ。だんな。



やはり自信というものはどんどんと
私の内の中でパワーをつけるわけで
結局一度も迷う事無く新宿から
あきら夫婦(仮名)とのお食事場所までや
新宿から東京までや
東京から羽田までの道程を
悠々と私は移動する事が出来たのだ。
すごい。


もう「都会の狐」なんか恐くない。
どーだ。
Marizo


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