十夜一夜...Marizo

 

 

凶器 - 2002年12月16日(月)

「月曜」というと 「月曜ミステリー」
「火曜」というと 「火曜サスペンス」
「赤い」というと 「赤い霊柩車」
「○○(地方名)殺人事件」というと 「浅見光彦」

てな具合で 2時間ドラマフリークである。


2時間の中で 殺された人と 犯人じゃないかと
疑われる人と ほんのチョイ役だけど 実は犯人の人と
それを追う警察の中でも メインの刑事とその子分
そしていつも文句を言ってる警察署長とかが
うまい具合に絡み合って 凶器を探し
動機を探り 一見完璧に思えるアリバイを崩し
時には 正義感の異常に強い検死官が
「この肺の中の水は・・・おかしいわ」とか言って
自ら 捜査してしまうものも 最近多い。


その中でも 今一番気になっているものが「凶器」である。
ピストルやナイフ 血痕がこびりついた時計や灰皿。
一目で断定できる物ではなく
実際の役割とは違う使われ方をしたそのもの。
冷凍庫で凍らせた 缶ビールしかり
柔らかい布のような物・・で女物のスカーフしかり。


実は最近とても身近に 凶器となりえるものを発見してしまい
しかも本当に肉薄していて おちおち
お昼ご飯も食べていられないのだ。


スカートのベルトというのは 薄いベルト芯を
スカートの共布で巻いてあるもので
毎朝 着替えるたびに探すのだが
私の制服のスカートには ベルト芯がない。
いや正確に言うと もともとあったのだが
日々の鍛錬の結果 いまや一本の細い紐状に
その姿を変えているのだ。
しかもそれが 拷問のように 私の脇腹に
激しく食い込んでいる その現状は
まさしく スリルとサスペンス。


もし私が殺人犯で 凶器にこのベルト芯がなくなった
制服のスカートを使って誰かを絞殺したとしたら
凶器はもちろん見つからず
「はじめて見るわ・・・こんな痕跡」と
美人検死官に言わせてみせる自信たっぷりで
完全犯罪成立というわけだ。
わっはっはっは。
どうだ まいったか。

でもその為には 私の脇腹に
はっきり残された 同じ痕跡を
消さなくてはいけないのか・・・・・
むぅ〜 これは難題。


ここに颯爽と現れるか・・・・浅見光彦
それとも落としの・・・・・いかりや長介
ここは主婦感覚の・・・・・市原悦子か。


この際 この難題を解決してくれるなら
ワガママは言わん。
もちろん2時間とも言わん。
Marizo


-



 

 

 

 

目次
過去  未来

 裏十夜