十夜一夜...Marizo

 

 

ブラジル - 2002年08月02日(金)

先日 南米のアルゼンチンと言う国が破産した。
アルゼンチンでは銀行の口座が凍結、もしくは引き出し金額の
規制がなされ困った国民は 隣の国に行って預金を引き出し始めた。
その為 今日はその隣国の銀行までもが全取引を停止してしまった。
そしてそのまた隣国のブラジルでは
昨年一年間で二千億とも四千億とも言われる債券を
この日本で発行し その債券を購入した個人投資家が
いいとばっちりをくっていると言うわけである。


ブラジルと言えば6月のワールドカップで見せた
華麗な技を持つカナリヤ軍団。熱狂的なリオのカーニバル
極東の島国 日本よりはよっぽど世界的に認知されている
そんな国が財政破綻すると多分困るのはブラジル国民よりも
ブラジルが発行した債券を購入した 日本国民だというのは
おかしな話でもある。


お金がないと不幸せであると つい最近まで思っていたし
多分これからも宝くじを買いつづけるだろうけれど
実際 どんなにお金を貯めたところで
日本が破産してしまったら 何の意味もなくなってしまうのだ。
一時期のいい学校に行き 一流と言われる会社に就職すれば
人生安泰という考えが今はもう 過去のものになっているように
お金がなければ不幸せと言う考え方が
ブラジル国民のあの強烈な明るさにかき消される日も近いかもしれない
Marizo




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