カタルシス
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母の誕生日だったのでお昼にランチでも・・・ と思っていたら 先に向こうからお呼びがかかり
「所沢にユザワヤができて今日から開店なんでご一緒しません?」
とのこと 手芸メインではあるものの 工芸・工作・デザイン系の道具や素材 一般的なステーショナリーやちょっとした雑貨・玩具に至るまでを範疇としている 自分の中のすみ分けとしては『画材屋』に位置する店だったので 電車で2駅下った町にオープンとあっては興味ないわけがない しかも本日開店記念で会員カードが無料進呈だそうで 買い物をしないまでも 実地検分とカード作成を兼ねて繰り出してみて損はなさそうな話だった
妹と共に2つ返事でOKをする
程なくして車で迎えにきた母と3人で出発 所沢までは電車でも自転車でも行ける距離だが 万一買い物がかさばって荷台を要した場合を見越しての車出しだ 休日の所沢駅周辺はいつでも混雑するので午前中から動いたものの やはり駅に近づくにつれ道が混み合ってきてしまい 母は若干キリキリし始め 我々はそれをなだめながら 駐車場が満車でないことだけを祈っていた
とある交差点を過ぎた時点でウソのように道が流れ始めた どうやら行き先の違う側の道が「線路待ち」で詰まっていたらしい ここまで少々イライラさせられたが 多くの車が目的地を同じくしていなかったことが解り気持ちに余裕ができてきた その後はユザワヤが入ったダイエーの建物まで すんなり進行 駐車場もギリギリだったようだが何とか隙間に入り込むことができ 待ち時間なしで入庫が済んでしまった これまたラッキーなタイミングだったと思う
所沢西口駅前商店街を通り抜けた最終地点に位置するダイエー 昔から商店街を抜けてダイエーで折り返すというのが買い物客のお決まりコースであり 近年の営業不振に煽られてダイエーが閉店の憂き目に遭ったときも この商店街の方から「待った」の声がかけられた 大きな商売敵がなくなって商店街が流行るという可能性よりも 大きな商流がなくなることによって街自体に客が来なくなる不安の方が現実的に思えたようだ 所沢という駅は埼玉県でありながら 西武鉄道の池袋線と新宿線が交差する乗り換え駅で発展した駅だ すなわち 池袋へも新宿へも1本で行けてしまうという利便性がある反面 街の集客力が落ちれば簡単にそれらの都心部へ客足を流してしまう諸刃も持っている 商店街の終点に位置していた大型スーパーがなくなれば 実際客足の多くはそちら側へ向いてしまっただろうと思われる 商店街の面々が大きな商売敵と知りながらスーパー・ダイエーを擁護せねばならなかった理由は ただその点1つに尽きるものだったに違いない
とはいえ 撤退は免れたもののダイエー単身では立ち行かなくなって来ている現実の前で この先どうすんの?状態だった彼らにビジネスを持ちかけたのが「世界のホビー・材料・雑貨」でその名を馳せる大型専門店のユザワヤだったというわけだ
⇒●ユザワヤ
母は手芸から工芸から とにかく興味のあるものには何にでも挑戦する強者なので 自宅からこの近さでこの手の店がオープンするのが嬉しくてならないらしい 今までは吉祥寺まで出向き大荷物を手で運んでいたのだから 近い上に車が使えるなんていうのは願ってもない好条件だ(吉祥寺は駐車する場所や料金に不便を強いられるため車は使わない というか現実問題使えない ←材料を安く買う意味がない)
まず到着してすぐにそれぞれカードを作り 明確な目的を持って臨んでいる母はその場で「13時にココに集合ね!」とだけ言い残し人ごみに消えていってしまった 特に決まった目的がなかった我々姉妹は店内見物的な気分でフラフラすることにして それぞれ興味のあるブースに向かって歩き出す この時点でレジは超満員で 会計待ちの列がぐるりと店内を半周していたのには薄ら恐怖を覚えた 何を買うかは知らないが この列に加わって会計しなければならないのか母は・・・と しばらく店内を見て廻ってみたが目ぼしい物もなく 同じように思ったらしき妹が母が買う物を選ぶ間の代わりとして列に並び 店内半周の旅に出た
十数分後 ちょっと得値の小物を発見し どうせ妹が並んでいるのならと 彼女のところまで行き「私も一緒に会計するワ」と列に加わる 入れ替わりに「じゃあ私も何か見てくる」と列を抜ける妹 列の流れは悪くなく 長い割りにすんなり順番が来そうな雰囲気だったので 母に「まだ?」と連絡を入れると しばらくして「目的の物は売り切れ」の返事 ・・・え マジですか? それでももうすぐ順番だったので そのまま待ってもらって自分の会計を済ましてしまおうと並びつづける
順番が来て会計を済ませたら おやや?棚にあった値段と打たれた値段が違っているぞ? 店員に申し出ると一旦レジから離れさせられて別のスタッフが棚まで確認についてきた 実際見てみてもやはり私が買うつもりだった価格が表示されていたので 単純にレジの打ち間違いかと思ったら 「こちらの棚の方が間違っていました申し訳ありません」ときたもんだ なんだなんだ 本来の値段を聞いたら別に今慌てて買うほどの値段でもないじゃないか 別の買い物1つはいいとして 値段が違うならコレはいらんと返品を願い出たら 再びレジまで戻されてしばし待機の子
元々合計金額でも200円ちょっとの微々たる買い物だったのに 思いのほか時間をとられてしまい 待たせていた母の機嫌が気が気じゃなかった 結局一番買い物をしたがっていた母は何も買い物できず 得値につられてついでの買い物をした私も その“得値”がまがい物だったために時間だけを取られて 最終的に手元に残ったものは無料進呈の会員カードと 正規の値段で買った130円の小物のみという結果だった
・・・まぁ カードが無料で作れただけ 良かったと思うしかないヨナ(苦笑)
その後 微妙なテンションの母を気にしながら「お誕生日だからご馳走しますよ!」と景気づけ ご推薦の店まで連れて行ってもらう 店は知っているのにイマイチ道を覚えていなかった母は 不慣れなカーナビを使ってどうにかこうにか我々を自然食バイキングの店まで案内してくれた よくお友達と来る店だそうで いつもそのお友達が車で連れて来てくれるので道がウロ覚えだったのだとか まぁ 何とかランチタイムに滑り込めたので良しとしよう この際彼女の機嫌が第一優先だ
⇒●ティアー野のすみれ
ここ 超ヨカッタヨ!! 銀座の『餉餉(けけ)』とかなり近い もっと家庭的で全然安価だったけど ちなみに同地区にその『餉餉(けけ)』の支店があるにはあるのだが ここは銀座より安いとはいえ 『ティア』よりは若干お高く しかもメニュー数が銀座よりもティアよりも少ないとのこと 地元でティアの方を知っている人は寄り付かないだろうなという話
⇒●餉餉(けけ)
夕方から別件で外出の予定があった私は 間に合うように帰宅 次なる待ち合わせに備えるのだった
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17:45 池袋北口集合 夜からの待ち合わせは『腐魂会』のメンバー4人です
毎年7月・靖国神社の『みたままつり』で集合する面々なんですが 今年は1年待ちきれず 3ヶ月フライングで召集かけられました 言いだしっぺの○さんは学生の頃からの友人で現在休職中
4/29が招集日に決定した段階で 30日が○さんの誕生日当日だと知っていた私は他の2人に宛ててこっそり連絡して 何かサプライズを仕込みませんかともちかけたところ その2名が予想以上のノリの良さで賛同して下さいまして メール連絡後自宅でDVDなぞ見ていた私が 自室に戻って携帯を見たら彼女等のやりとり(3人お互いに一斉送信で会話していた)が7通くらい溜まっていて仰天したというね そんな勢いのノリだったのですよ お2人が
内容を追っかけて読んでいったら まずSさんが 「提案!今Oちゃんがハマッているニコラス・ツェのお面をつけて3人でハッピー・バースデーを歌う!」と言い出していて つづいてNさんが 「じゃあ私は行きつけのカラオケ屋にバースデーハニトーを注文しとくよ!」みたいな返信が・・・ その後もぞくぞくとつづいている提案の嵐に やっと絡んで入った私の発言といえば 「に ニコラスの顔写真 手配してみます!」でした
いやー いつの間にか決まってるし!笑 と思ったのは言うまでもありません ハイ でもこんな軽快なノリで付き合ってくれる彼女達が大好きです! わーい楽しくなりそうだ♪
という計画が進行していたわけ
そんな訳で 昨夜の大量出力がこの関係だったことも 賢い皆様にはお見通しのことと思ワレ(-v-;)ゞ
お面は3種の写真を引き伸ばしました 皆同じ顔でも面白かったけど せっかくなので3人のニコラスをご用意 ハッピー・バースデーを歌ったあとはそのお面をまんまプレゼンツするとして それだけじゃ気の毒と思ったので B6サイズのファイルに合わせて出力した写真もつけてあげることにしました お面に使った写真にオマケを加えて1冊分埋めようと思ったら 思いのほか沢山写真が検索できてしまい 出力してからイイのを選り抜こうと思ったのに選び切れず・・・orz 結局「ファイル1冊」+「バラ写真の束」状態でラッピングするハメになりました
香港明星を侮っておったヨ・・・ すまぬニコ・。
当日の待ち合わせに1人遅れたOさん この時差を利用して手短かに打合せをしました まず 組立て式のお面の輪っか部分(頭に固定するパーツ)は各自で持ち 折れたら困る顔パーツだけ私がまとめて持つことに そして事前に予約してあったハニートーストとシャンパンを運んでもらうタイミングは 日付が変わってすぐくらいに設定して 入店時スタッフに時間だけ指定 あとは時間が来るまでフツーにお喋りをつづけていればOKです
カラオケ屋に入りましたが 18時から日付が変わるまで全く一切1曲も歌わずに ただひたすら喋りずっぱりでした そもそもカラオケ屋を選んだのだって「周囲を気にせず喋れて大声で笑える個室」が欲しかったためであって 時間帯が夜明かしと提案された段階で選択肢はほぼ絞れたと言っていいでしょう とにかく毎年話したいことを持ち寄って話すだけ話して それでも話し切れなくて 終電に急かされ慌てて解散!という集まりだったので たまには時間を気にせず喋り倒してみましょうよう という希望から発端したフライング召集でした
日付が変わるちょっと前から食べ物をチラホラ注文し始め 丁度飲み食いが落ち着いたくらいで「オメデトウゴザイマース!!」と賑やかしく店員が乱入して来ました 誤注文かと素で慌てているOさんを尻目に よしよし 予定通り!とガッツポーズ 届いたのがバースデープレートの乗ったハニートーストとお祝い用のシャンパンだと解って やっと事態を把握したOさんに 「ちょっと後ろ向いてて」とSさんの声
私は荷物からイソイソと面を出し SさんNさんは頭のパーツをかぶり始めます その間Oさんは後ろを向かされて「??」状態 大体の準備が整ったところでOさんに数を数えてもらい カウントダウンが終わったのを合図に「はっぴば〜すで〜♪」と歌い始めました
というのも お面には穴を空けていなかったので かぶっちゃうと何も見えなくなっちゃうのですよ(^^;) もちろん穴を空けることは可能でしたが 写真が気持ち悪くなっちゃうし あとでOさんに渡す際裏面にメッセージでも書き添えるつもりがあったので 敢えて空けずに持ち込みました
歌いだしてから1拍あけて Oさんの爆笑が聞こえてきたので 内心でまたもやガッツポーズ! そう これは笑いが取れてナンボの企画ですからして 笑ってもらえた時点で成功なのでゴザイマス!
ヨーシ! よくやった私たち!
歌い終わったら面を取る前に記念撮影をしてもらい(Oさんに) それから面裏にメッセージを書いて彼女に手渡しました あと 私はフォトアルバム?もね(笑) それからNさんが手際よくシャンパンを開けてくれて 皆で乾杯☆です
お金は大してかかってませんが 我ながら凝ったことしたなーと思いましたよ こういうのは馬鹿っぽければ馬鹿っぽいほど楽しいですからね!イヒヒ♪ ⇒●記念のお面フォト
その後は一応カラオケしながら合間合間でお喋りを混ぜて 一睡もしてないのにテンション高いまま退店時刻を迎えてしまいました あああ 時が過ぎるのはあっという間ね〜〜〜
そして フライング召集があっても全く関係なく 7月の『みたままつり』での再会をお互い約束し 明けきった池袋の町で解散する4人なのでした!
『運命の饗宴』1942年/アメリカ
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