カタルシス
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2006年04月02日(日)  ふたつの時、ふたりの時間 

『ワンナイト イン モンコック』鑑賞

ダニエル・ウー/セシリア・チャン/アレックス・フォン主演
イー・トンシン監督

【内容】 香港随一の繁華街・旺角(モンコック)を舞台に、2大組織の抗争とその終結に乗り出す警察との対立に巻き込まれていく者たちの姿を追った香港ノワール。様々な事情や想いを抱えた登場人物たちそれぞれのエピソードが複雑に絡み合い、スタイリッシュかつ切ないタッチで展開していく。監督は「つきせぬ想い」のイー・トンシン。
 人々の欲望が渦巻き、暴力と犯罪が怪しくうごめく喧騒と混沌の街、旺角(モンコック)。この街では2つの犯罪組織の対立が続いていた。そしてついに、一方の組織のボス、ティムの息子が殺されたことでその緊張は頂点に達する。ティムは敵対する組織のボスを抹殺するため、大陸から殺し屋を呼び寄せる。湖南省から出稼ぎに来ていた売春婦のタンタンはチンピラにからまれていたところを、偶然居合わせた青年フーに助けられる。彼こそ、ティムが呼び寄せた殺し屋だった。一方、警察の仕事に熱意を持てなくなったミウ警部は、殺し屋が雇われたとの情報を得て、抗争終結のための大がかりな掃討作戦“旺角黒夜(ワンナイト イン モンコック)”を開始する…。allcinema ONLINEより


観に行こうと思っていたのに大森まで行くのが面倒でグズグズしていたら観損なった映画 そんなにがっついて見たいって程でもなかった所為だと思いますが 実際見てみたら割と面白かった・・・ 劇場行きゃ良かった キネカだけど(←アジア系に強いミニシアターしかもややマニアック)

実は私 ダニエル・ウーって顔濃ゆいし表情ないし顔色は悪いし ちょっと苦手な俳優なんですが 今回大陸から初めて香港に出てきた素朴な田舎者設定で冴えない眼鏡をかけて登場してまして
元が整った顔立ちなのでいくらイモっぽい服を着ようがダサい髪型にしていようが ベタな黒縁眼鏡をかけていようが 男前は男前 ただ 米国育ちのバタ臭さがイイ具合に抜けていたし 朴訥さ故の口数の少なさが非常にヨロシかったと思います
眼鏡くん万歳!!(言いたかったのはそこらしい)

でも冒頭でヤクザにからまれて眼鏡壊されちゃって 早々にコンタクトにしちゃうんだよね・・・ 勿体無い

セシリアは大陸から出稼ぎに来ている娼婦の役でしたが 全然すれた感じがしてなくて気持ち良いくらいの女の子でした 際どいシーンとかもなかったしオイシイ役だったと思うヨ ただアレね 北京語がなんか変テコでした???

警察チームのリーダーにアレックス・フォン どことなく渡部篤郎と面影が似ています 彼の片腕を担う刑事にチン・ガーロッ、この方アクション監督も兼任です サモハンにアクションを買われてスタントマンとして数多の作品に出演しておられます ジャッキー映画等でちょこちょこ見かける顔ですが 名前のある役は滅多に演ってません でも今回は結構いいポジション!名前もセリフもあるし なんてったって悪役じゃない(笑)
冒頭にチョロっとだけサム・リーも出てきます

そして今回立て続けに借りてきた香港作品に何気な出演回数を誇るラム・シューがまた出てました スゴイよ見た順に並べると
『ムービング・ターゲット』
『PTU』
『恋のQピッド』
『デッドポイント〜黒社会捜査線〜』
と今回の『ワンナイト イン モンコック』ね

内Qピッドとデッド・ポイントでは銀行強盗でしかも掴まっちゃう役(笑)『PTU』だけが警官役で他は全部黒社会側でした すっかりキャラが固定されております

香港の中でも取り分け人の出入りが激しい街「旺角」は 世界一人口密度の高い地域なんだそうです そんな人間の吹き溜まりの中で起こる数々の出来事を 3晩だけ抜き出して描いてみた といった感じ 昨日のデッドポイント同様 どんな事故も事件も当事者以外にとっては何てことないありふれた日常なんだって 痛感する世界感でやんした

しかし 香港映画ったら警官と黒社会ばっかりだね(苦笑)いや 嫌いじゃないんで全然OKなんですが ハイ


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『ティラミス』鑑賞
ニコラス・ツェ/カリーナ・ラム主演  ダンテ・ラム監督

へぇ 再びニコ目当てです 2002年作
顎が鋭角でものっそい綺麗だったよニコちん マッシュルームみたいな髪型で一瞬「何その頭・・・」と思いましたが それもそのうち可愛く見えてきた!! すっかりニコちん中毒症です ブルブル・・・(←手の震え)

【内容】人間とゴーストが奇蹟を紡いでいくラブ・ファンタジー。聴覚障害の青年と、ダンサーを目指しながら不慮の事故で命を落としゴーストとなってしまった少女の淡く切ない恋愛を描く。監督は「ツインズ・エフェクト」のダンテ・ラム。
耳の聞こえない郵便配達員の青年コウ・フォン。彼はある日、ダンサーを目指す女性ジェーンと運命的な出会いを果たす。彼女はダンスチームの一員としてオーディションの最終選考を目前に控え、仲間と練習に励んでいた。しかし2人が互いの存在を意識し始めた矢先、不幸にもジェーンは事故に遭い死んでしまう。夢の実現に未練を残すジェーンは、ゴーストとなりコウの前に現われる。そして、ダンス仲間を見守るためファイナルまでの7日間、この世にとどまれるよう助けてほしいと頼む。こうして行動を共にするようになったコウとジェーンだったが、黄泉の番人は彼女を連れ戻そうと、その行方を追い始めていた…。allcinema ONLINEより


あ!そうそう、WOWOW見られる方は4/11〜ニコラス・ツェー特集だそうなんで、レンタルするまでもない程度のご興味の方はお試しくださいまし☆


香港版『ゴースト』と思ってもらえばイイんでないかと ただし 2人は元々恋人同士だったわけではなく 同じ日に4度も偶然に逢ってお互い好感を抱き合っていただけの面識のない者同士です そして次に逢ったときにはもう彼女が死んじゃっているという急展開 それでも日に4度も偶然に逢うっていうのはいくら狭い香港の街中だとはいえ 運命を感じてもおかしくない状況だったのかな? 可愛子ちゃん同士だしね!

相手役のカリーナは「ラム」であって「ラウ」ではありません この子『恋の風景』という作品で藍宇の劉くんとイーキン・チェンの2人の相手役をいっぺんにやっていて 何だか役得な女優さん 考えてみたらデビュー作でレスリーの相手役演ってるんだから そういう星回りの人なのかも知れません まぁ レスリーにとっては遺作になってしまった曰くつきのB級ホラーでしたけども・・・ 活発そうで普通っぽい雰囲気が可愛い女の子だと思います

ニコラス演じるフォンの耳が聞こえないという設定は あんまり重要じゃありませんでした 耳聞こえなくなったの2年前からだし 会話の時は唇を読むと言いつつ相手の顔見ずに会話する場面が結構あったし(^^;) 昼間は日光を避けなければいけないジェーンがフォンの体内に入り込んでいる間 聴力が戻るという設定になっていました 朝目覚めて音が聞こえることに気づいたフォンの浮かれっぷりは とーてーもっ可愛かったですが!

お話的にはかなりファンタジーなので色々とアレなんですが ニコラス目的で見るには超オススメ作!!
昼の郵便配達と夜のビル清掃でお仕事中はどちらもつなぎ姿(色は違う)がキュートだし ジェーンと一体になっているという設定でコンテンポラリーダンスをバチっと披露する際にはつなぎの上を肌蹴て腰で結び止め ランニング姿で跳んだり跳ねたり回ったり 終始物腰柔らかい青年を演じていて 非常にツボでした
カッコよさ気にしているのも悪くはないですが 綺麗なのにボンヤリしてたり控えめな性格だったりするともう 連れて帰りたくなります 欲しい こんな子囲ってみたい(おいおい おいおい)

えっとね また泣いてましたよ?
今回涙だけじゃなく鼻水も垂れ流し(笑)鼻血とか鼻水とかあの綺麗な顔になんでそんなオプションつけたがるんだろう・・・ もしかして本人の意向なんでしょうか?「涙」ごと

思い返せば『無極/PROMISE』でも『トランサー 霊幻警察』でも泣いてますね 『ジェネックス・コップ』や『香港国際警察 NEW POLICE STORY』はどうだったっけ?? もうここまで来たら全部泣いてて欲しい 涙の貴公子ニコラス・ツェ!

残るは
『硝子のジェネレーション/香港少年激闘団』
『レジェンド・オブ・ヒーロー 中華英雄』
『ドリフト』
『わすれな草』
『メダリオン』
の5本ですが、『硝子〜』『わすれな草』あたりでは泣いてそうな気配?(笑)

それにしても『メダリオン』て一体どれだけ出てるんでしょうか
確かジャッキーの映画ですよね?黄秋生(アンソニー・ウォン)も出ていたハズなんで見てみてもいいんだけど ニコはカメオくさい気が・・・ それだったら先にイーキン見るか ←中華英雄

…あ!『〜中華英雄』にも『わすれな草』にも秋生は出てるじゃん!

『ふたつの時、ふたりの時間』2001年/台湾・フランス

 


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