カタルシス
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2006年02月18日(土)  神の名のもとに 

今日は朝から御嶽山まで厄祓いに行って来ました
友達が懇意にしている先生が山頂のお社で神主をなさっているのです

その友達からは事前に当日の行動予定表と 神前での玉串の捧げ方を図解した説明書が送られてきていて お祓い自体が初めての経験である私は遠足間際の子供みたいな気分になっていました 実際友達が算段してくれた予定表には

集合時刻・乗る電車の名称と出発時刻・私が多摩地区在住なのを考慮して途中合流の場合の駅名と駅通過の時刻・途中下車してとる昼食は「わっぱ飯」・再び電車で御嶽山まで行ってバスに乗る時刻・ケーブルカーの時刻・そこから徒歩で山頂まで行きお祓いの申し込みをしている時刻等が 事細かに書き込まれていました しかも手書き!(笑)いいぞ そういうところが大好きだ友よ!!

そんな訳で 都心の方から出てくる友人3名は「新宿」で待ち合わせて電車に乗り込み 私は途中の「国分寺」から合流という手はずを取りました 本当は私は私鉄で「拝島」まで出るのがお金かからない行き方だったんですが 普段利用しない駅なので若干不安が残り それなら少し上乗せの額になっても使い慣れた駅で乗り換えした方が安全だろうと思ったので 敢えて国分寺合流

お互い予定の時間に動けたので 問題なくすんなり合流 先頭車両に乗っているというのでホームの端で待っていたら 目的の電車が子供まみれでした(苦笑)

子供たちの中からかろうじて友人らの姿が目視できたので 取り敢えず乗り込みましたが まぁ賑やかなことといったらすさまじく(^^;) 何だか遠足の移動団体に巻き込まれたみたいですよ みんな名札をつけていたので昨日のニュースを思い出したりして少し薄ら寒くなったりもしましたが うるさいくらいに元気な子供の姿を見ていたら 何となく和みました てっきり御嶽山までご一緒かと思ったのに途中の駅で降りていったので 一気に車内に人がいなくなり その後はすっかり静まり返ってしまいました 子供パワー見事!!

我々はそのまま奥多摩を目指し 一旦「沢井」の駅で下車 日本酒『澤ノ井』の酒造があるところです そこで友人おすすめのわっぱ飯をお昼にいただきました 毎日10食限定の豆富五目膳を我々4人で一気にせしめます(譲るもんか!)

豆富茶碗蒸し つくね串(2玉) 揚げ山芋 紫大根のサラダ 豆富五目わっぱ(高菜・でんぶ・牛煮・玉蒟蒻・鶏照焼き・豆腐そぼろ の下にご飯) 味噌汁 山牛蒡の漬け物 香の物

だったかな? 電車の時間まで40分くらいしかなくてドキドキしながら食べましたが どの品も味が濃すぎず実に美味しかったですv
満腹になったところで再び駅にとって返し 1つ先の「御嶽山」へ

駅前のバス停で「ケーブルカー乗り場下」まで行くバスを待ち 予定通りのバスに乗ってケーブルカーの乗り場まで 往復切符を買って出発までの時間を待合室兼お土産売り場で過ごしました ストーブが焚かっててローカルな感じ〜♪

ケーブルに乗り登山口まで 傾斜を上がりながら杉の木々の間を抜けていく中 花粉症の友人に別の友人が「花粉症はまだ大丈夫なの?」と訊いていましたが 問われた相手は窓の外を見ながら「まだ大丈夫だけど あの先っちょにくっついてるやつがブワっときたら もうダメだね…」と震え上がってました 今年は花粉の飛散が少なめだそうですが 去年大量に飛び散っていたらしく 今年デビューの人が多く出るんじゃないかとの予想が出ています 私もまだなっていない組ですが さすがに今年も乗り切れるかは自信ないですな… あああ 杉の穂先の何とたわわなことよ(震)

登山口からは徒歩で山頂を目指します 先の長さを知っているのは神主と懇意な友人だけなので 山に入る前にご不浄を済ませ(笑)いざ出発 道は舗装されていて 急な坂もあるにはありましたが ほとんどが石段になっていたので上りやすかったです 標高が多少高くなっているので空気が冷たく感じましたが 歩いているうちに暖まってきて 最終的には上着を手に持ち 歩くようになっていました
4人中私と1人は割とサクサク歩きでしたが 他2人がかなり息を切らしていて 「明日(筋肉痛)がコワーイ!」とか「明日くればいいけど 明後日かも知れないワヨ!」なんて笑い合っては 呼吸を乱してゼェゼェハァハァ 馬鹿だねそんな状態のクセに笑うなんて命取りな(笑)

山頂に到着 神社のお社を背に下界を見下ろせば一望できる山並みと その先の街の気配 天気は良かったものの霞がかっていたのでクリアな視界は望めませんでしたが  空気は澄んでいるような気がしたし 途中からとはいえ山を上り切った達成感で実に清々しい気分に浸れました

社務所の窓から先生が顔を出し友人の名を呼びます 差し出された紙に住所と姓名を書くように言われたので従い 準備が整うまでの間待合いの座敷に通されました 暖かいv

程なくしてお迎えがやってきたので ゾロゾロと1列になって移動 廊下を辿って御神殿まで抜けると 折り畳みの椅子(2つの木枠をクロスさせて1辺に布が張ってある陣腰掛けの形状をしたもの)が並べられていたので 正座しないでいいんだ!とホッとしました だって長時間の正座にはきっと自分の体重に足が耐えられないもの…

それまで白衣に浅葱の袴を着けていただけだった神主さんが ちょっと奥に引っ込んだと思ったら次に出てきたときには衣冠姿になっていたので 途端にキュン☆っとなる さっきまでの格好に上から紺袍を着込むだけなんですが 神職さんの装束はイイ!飯3杯はイケるぉ!!(一体なんの基準だ)

長めだったサイドの御髪を烏帽子の中にキュっと仕舞ってね 懐から勺なんざ出された日には平安時代に心を馳せまさぁな 思わず小声で「萌ッ」とか言ったら 隣にいた友人から軽く肘を食らいました だ〜ってぇ〜…

太鼓の音で場を清め?つづいて祝詞を捧げます その間我々は神主さんが拝する度に後ろで一緒にペコリと礼 それからワサワサした和紙製のハタキ(本当はなんていうアイテムなんだろう?)で頭の上を祓ってもらって 再び祝詞
今度は読み上げられる中に「○○市〜△△町〜5-6-00-000に住まう〜 これ○○○〜」のように それぞれの住所と姓名が織り込まれていて ちょっと可笑しかったです 「ヴィラ◇◇000号室に住まう〜」とかも入るんだよ?笑えるじゃんね!おまけに一人の友人は「あゆみ」って名前を「あけみ」と言われつづけていました 平仮名なのに(笑)名前が違っててもちゃんとお祓いできるんでしょうか? 言霊って大事なんではないんスか先生!(←他人事なので単純に面白い)

そして玉串の奉納です 2人ずつ祭壇に上がって神主さんから榊の枝を手渡されます 事前に友人が送ってくれた手順の説明書を さっきまで必死になって見ていたおかげか 何とか滞りなく白木の壇に枝を捧げることができました 最後に2拝2拍1拝
つづく2人も神主さんから優しく手順を指南されて どうにかクリア
最後に締めの祝詞をあげていただき(その際にも友人の名は“あけみ”笑) 全てが終わってから一人ひとりお守りをいただきました

名前を間違われた友人がこっそり「私“あゆみ”なんですが 文字が“け”に見えました?」と訊きに行ったら「あら!」っと袖に隠れた指先を口元にあてて驚く仕草 それを見て私がまた「モ…」と言いかけたら 手早く肩に裏拳入れられました

さぁ終わったぞ〜と御神殿を退場しようとしたら 神主さんが友人の名を呼び止めて「写真撮ってもらえる?」と袖の内からデジカメを取り出して歩み寄って来たので 一同割と「え!」って反応だったんですが 数秒後 言われた通りにカメラを構える友人と その様子を見守る私たち
「HPにお祓いのページをつくるらしいんで この格好の写真が欲しかったんですよ」とややニコニコな感じの神主さんは 全身を撮ったりバストアップを撮ったり 途中で背景を変えてみたりと 何やら可愛らしいご様子です うむ… なんか最初とイメージが違うなぁ(笑)

その後 寒かった御神殿から暖かい控室へ戻り 暖をとりながら歓談しているところへ神主さんがご挨拶に来てくださいました というか お祓い料まだ渡してなかったしね(苦笑)
普段だと相談は相談として別料金らしいんですが 今回は厄払いのついでにお話を聞いてくださるとのことで 友人“あけみ”は朝からしきりに「何聞こう何聞こう…」と考えている風でした が そんな風に考えても思い浮かばない時点で 大した悩み事はないんじゃないかと思ったその他の面々(^^;) かく言う私も何か相談したいことと問われても特にこれといって思いあたりません
悩みが全然ないと言えば嘘になりますが それでも全部自分でどうこうできる程度の問題であって 勝手にウダウダにしちゃってるだけのものなので ここで先生に話すような深刻なものはまず思い浮かばないのですよ

去年の夏 日時設定が平日だったので この場の全員が参加を断念したお参りの日があったんですが 今いる全員と共通の友人に心身共にだいぶ弱っている人がいたので 皆して「行って見てきてもらいな!」と言って先生のところに行かせたら 彼女の顔を見た途端に仲介役の友人は「彼女ですね」と先生に囁かれたらしいです 何かその後その子のめくるめく悩み談を披露され連れていった友人もちょっとビビったという話 のちのちそれを聞いた我々が「仕事休んででも行けばよかった〜〜ッ!」と悔やんだのは言うまでもありません …基本的に他人事は楽しいですからね(ヒドイ友達!)

それで今回もちょっとそんな展開を薄ら期待していた訳なんですが ものの見事に「今日の皆さんは全員問題なさそうですね」と一発笑顔で言い放たれました なんか 予想できたこととはいえ平和過ぎるよアタシたち…orz
「敢えて言うなら一番(オーラ?の)元気がないのは○○ちゃんだね」と馴染みの友人を振り向いて 話を聞く体勢になる先生 …あ それはモエ 写真撮影には萌えなかったケド(←もう黙れ)
彼女の話をみんなで聞いて 先生からのアドバイスに頷きながら 最後に「ここで今穢れを祓ったのですから きっと気持ちよく帰れますよ」と言われて そんな気になって帰って来ました

元来たルートをまんま戻って「御嶽山」駅まで そこからホリデー快速に乗って新宿まで1本で出てきました 自宅に帰るのなら途中で降りても良かったんですが まだ時間が早かったし みんなで軽くゴハンでもして帰ろうという流れになったのでした

新宿到着は午後5時頃 一応飲み屋も開いている時間ですが 山歩きで疲れたという意見もあったので あまり長居はしないつもりで駅ビルのレストラン街へ「食事」メインで店探し
当初入ろうとしたところが予約で満席だったりして 流れに流れて 最終的に落ちついたのがタイ料理屋でした まぁ食事ができれば良いわけだし構うもんか

そんな訳で2時間弱 飲み食いしながらまたバカ話しに興じ 帰りに書店に寄る人と直帰する人に分かて解散
私は書店立ち寄り組だったのですが 一緒にいた友人にとある雑誌の表紙を指さされ 視線を落としたら巻頭カラーで新連載の漫画を描いていたのが間接的に知っている人だったので「わ!」と驚き中身を立ち読みしてしまいました
何かちょっと絵柄変わったなー… でもさらに少年漫画向きになったというか 上手い! そして今回のこの作品 メチャ面白いぉ!! 単行本出たら買っても良い おおー… 感心することしきりの120ページでした 読み応えあった 気になった人は今発売中の月ジャを見れ!

気が付いたら8時を過ぎる頃合いだったので いい加減帰ることにして家に連絡 妹が本家にいるというので ゴハンは食べちゃったけどお茶しに寄りまーす♪とメッセージを返して 自宅に寄らず本家に直行しました

明日から母が月恒例の祖母介護で岩手の実家に出掛けるそうです 明日は父が仕事休みらしいので夜はこっちに来て食べようと思いました 相変わらず不在の弟のことをこっそり父に尋ねたところ「今朝はいたけどな」と答えたので きっと今夜は戻って来ないなと悟りました あやつめ… 明日から母がいないのであれば おそらくその間は家にいるんでしょう 毎月そんなことを繰り返しておるようです 母の前ではもはや彼の話題は禁句です 全く家族なのにやりづらいったらないわーッ! 明日会えたら 一言もの申してやるぁ

日曜にお出掛けの妹がリクエストしていたらしく 母はクレープを焼いていました 明朝は早くから出掛けるというのに職人気質に 材料選びから調理からデコレイトから 果てはラッピングまで手を抜きません 我が母ながら素晴らしい 尊敬します

先にできたクレープ数個がお茶うけになって出てきました わーい♪ 我が家のお茶時間サイコー うまうまv

『神の名のもとに』1992年/インド

 


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