カタルシス
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2006年01月22日(日)  不安と不満を壊す武器がなくても 

午後1で所沢に済む友人夫妻宅を訪ねました
集合の名目は『兼定お披露目会』です

兼定というのは幕末好きの中では「土方歳三の佩刀」として有名な『和泉守兼定』のことであり 刀を打った刀匠の名前をそのまま用いた呼び名です つまり私は今日 日本刀を見に友人宅を訪ねたということです

当然のことながら 土方本人が愛用していたとされる刀はご子孫の方々が管理する資料館で厳重に保管されているので 友人が手に入れたという刀はそのものズバリではありません が その土方が使っていた刀を打った十一代兼定の作ということで銘も刻まれ きちんとした鑑定士の認定証も付随した“本物”の兼定であり コレクターの間では価値の高いものであるのは間違いありません

友人の口上を聞いたところによると 土方たちが活躍した時代の少し後 既に廃刀令が敷かれた以降に打ち出されたもののようで 実用されたことはない美術品としての刀だそうです

目録に記された内容を書き出してみると以下の通りです
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刀銘 表:和泉守兼定/裏:明治二十八年三月十九日
長さ 二尺一寸八分(約66.1cm)

華表反り浅く、鍛えは板目肌物風となり、よくつむ。刃文は互いの目乱れ、沸深く足よく入り、刃中砂流し頻りにかかる。十一代兼定五十九才の作で、日清戦役講和の頃の作刀である。
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刀身のみの状態で蘊蓄を聞いたあと 白木の拵えに組み収めたものを握らせてもらいましたが 思っていたほど重くはありませんでした もしかしたら実用するものより短かったのかも知れませんが 詳しくないので一般的な長さが解らず(苦笑) とはいえ とても片手で振り回せるような代物ではなく 手を放して落としただけで何でも斬れてしまいそうな刃・切っ先でした

ちなみに 無粋を承知で買値をうかがったところ 金・百八十萬とのことでした 180万円… うわ〜〜(色んな意味で驚愕)

お披露目終了後は ご主人が腕によりをかけて用意してくださったご馳走を肴に 昼から宴会です
おでん(牛スジの巾着とか入ってた!)鴨肉の薫製 自家製タレに漬け込んでから上げた鶏 牡蛎フライ エビフライ 山芋とオクラとトロの醤油和え 揚げジャコを振りまいたサラダ刺身 ローストビーフ…

ソー デリシャス! ブラヴォー マスター!
お料理が得意な男性って素晴らしい!!(その腕に惚れ)

正月に放映された大河ドラマの続編や本編を上映しっぱなしにして 食べたまま見たり見なかったり 喋ったり騒いだり とにかく賑やかしく時は経ちました

夕5時を目安に今日も私は途中退場

このあと表参道でライブなのです これはお披露目会よりも先に決まっていたスケジュールだったので蹴らずに行くことにしていました
友人宅→バス停→駅(所沢〜原宿)→徒歩で表参道 というコースで移動したら 予め聞いていた出番時刻の19時20分には少し余裕の18時40分にライブハウスの前に着けたので すぐ近くのカフェでお茶などしながら少々時間調整 同じ店にライブで顔見知りの人がいたのでお互い軽く会釈でご挨拶(でも席は別)

19時を回ったので店を出て ライブハウスに入ろうとしたところで哲平さんとすれ違い「おや」と思うも 向こうは携帯でお話中だったのでそれ以上は構わず入場
今日はこの哲平さんをボーカルとするamberlifeの企画イベントで POWDERがお呼ばれしているのです ついでにPOWDERとトリのamberの間に挟まった1組はスロウロリス(元Slow Loris)ってバンドさんで 以前N.U.がノミネートされたFM局主催のコンテストに やっぱりノミネートされて来ていて 演奏を聴いたことのあるバンドです その後1度VESSEとも対バンになったことがあったので ロリスまで聴いてから帰ったのが確か2年前くらいのことだったかな? amnberの母体にあたるAnalog Machine も何度か対バンになているので きっとその時の縁で哲平さんが彼らに声をかけたのだろうと思います

つまり私的にはこのPOWDER〜スロウロリス〜amberlife というつづき3組は 思いがけず美味しい面子なわけですよ

本日は主催のamberに義理立てをしてチケットはamberで予約しています POWDERが主催だったらPOWDERで取るだろうけど ただの対バンだったらamberで取るかな(笑)

少し余裕を残して中へ入ったので まずはお手洗いへ直行 用を足して出てきたところでヒロミさん(スー姉)とハチ合わせたので笑顔で会釈… と思ったら横から誰かに声をかけられたようで私はスルーされてしまいました あららんタイミング悪かったな〜(^^;)と思ってそのまますり抜けようとしたら「さなやんは元気?」というヒロミさんの声に 思わず振り返り… そこにいた予想通りの人物の姿にやや失笑 私あの人とも以前は友達だったハズなんですけどねぇ 最近丸無視されてるんで何だかもういいや的な
先月メルアド変更したときも 彼女に宛ててお知らせするかどうか迷った結果 彼女と一緒に知り合った子の方にだけ送りました 意外にもその子は愛想の良い返事をくれましたが やっぱり送らなかった子には送らないで良かったな とか また思ってしまったよ 何なのかなあの態度 顔を合わせる度に気分が良くない ぶっちゃけ会いたくない人だな

と埋もれるように愚痴をこぼしてみる

会場にあがって前のバンドを2・3曲聴きました 後ろの空きスペースで聴いていたら さっきトイレで会ったヒロミさんがやってきて 「あ!コンニチワ」的ジェスチャーで笑いかけてくれました さっきのスルーはたまたまタイミングが悪かっただけだったんだな と思えて少しホッとしつつ脇によけ 彼女に場所を空けたらば すぐ横にお友達さんがいなすったので 私が立っていた場所にもともとヒロミさんがいたんでしょう ライブハウスだから居場所が固定で決まっているわけでもないのですが 何となくスペースの所持権利を主張された形になりました 別にいいんですが どうせ終わったら前に移動しちゃうし

そんな訳でPOWDERのセッティング中 前方へ移動 前のバンドも縁の人がいると言って先入りしていた友人を見つけたので合流しました 今日は我々の他に来ている面々が少ないねぇとか話していたら 後ろから声をかけてきたのが愛知在住の友人で2人してビックリ 今日は来ると聞いていなかったので思いがけず会えて大喜びでした 今年初顔合わせになったので新年?のご挨拶など交わし合い お年賀まで頂いてしまいました わーい♪愛用させていただきまっす〜v

POWDER演奏開始 久しぶりにスーさんの真ん前で聴いていたら肩を叩かれ 振り向いたら久しぶりの顔がありました BAMBI時代のスーさんたちを応援していた筆頭の友人 BAMBI解散後は潔過ぎるほどパッタリとライブで会えなくなりました それだけBAMBIを愛していた人です POWDERに来るのは珍しいな?と思いましたが そういえば前回amberlifeのライブに行ったと言っていたから 今日もきっと彼らの案内で来たのでしょう そう声かけしたら当たっていたようで「対バンだからついでにPOWDERも」的な感覚でいるようでした 「鈴木さんの声久しぶりに聴いたー」と言ってました

そしてこんな日に限って『チャム』だの『スパイからの手紙』だのBAMBI時代から歌っていた曲をつづけて演るものだから「なんだBAMBIの曲じゃん」って 微妙な反応を見せている友人 つか 実際私も同じこと思っていたので苦笑いしか出来ず(苦笑)
せっかくアルバム出してるんだから 売りに持って来てるんだから もっとアルバムからの曲を歌えばいいのに せめてタイトル曲を歌いなさいよ『青春・リアル』はどこへいったのか 『スパイからの手紙』なんて歌詞の誤魔化しがウニョウニョ…ってさ!いつだかそれやってダメ出しくらってるでしょうが兄さん・。
なーんか曲構成の気になる日でしたな

そんな微妙なセットリストはこちら
1)砂の町
2)チャム
3)スパイからの手紙
4)プライド
5)キミの部屋で見た夢
6)灰みたいな花

歌自体はどれも好きです 時期的にも気候的にも『砂の町』とかサイコーにハマってるしね 単純にPOWDERのファンとして聴いてるだけなら別段文句も言いますまいが 対バンなんだからさ 他のお客さんもいるんだし 手作りとはいえPVを収めたDVDやレーベルから出してるCDを持ってきてるわけじゃない もっと戦略考えてもいいんでないのかと つか メンバーがそこまで気を回せないんだったらマネージャーさんでも事務所スタッフでも 何か助言してあげてよ 売り込み次第でもっとPOWDERは受け入れてもらえると思ってるんだからさ!orz(悔)

次! スロウロリス!!

3人とも眼鏡くん 昔っから貫かれたキャラ設定です 以前見たときはMCの度に髪に櫛通してましたが 今回は1回しかやってくれませんでした(笑) 音ももっと激しい重低音だった記憶があるんですが ハコが違う所為か今日はそうでもなく聴こえたなぁ…(初回は原宿アストロホール 2回目は渋谷La.mamaで聴いた)
ロリスだけじゃなく さっきのPOWDERもボーカルの声がこもって聞こえるというか 言葉が不明瞭でスッキリしない 音がクリアなのが売りだったハズのFABが一体どうした?

ロリスのボーカルTAKIさんは 劇団☆新感線の演奏隊に加わったこともある実力派 歌上手いしギタープレイもカッコイイ …ハズだったんですが音がそんなだったもんで 歌の上手さがイマイチ伝わって来なかった なんか残念ー!

でトリのamberlifeだった訳ですが

ごめん 不本意なことに 全然頭に入ってきませんでした…
原因は解っております 僕の耳がギターの音に堪えられなかったのが敗因です 他の人が大丈夫そうにしているのが不思議なくらいでした 耳壊れるかと思った なんかどうも苦手な音色ってのがあるみたいで私 音が大きいとかじゃなくて 周波数みたいなものが耳とケンカすることが時々あります 周囲の人が私と同じように感じているかは全く解りません 私が大丈夫なとき不快がっている人もいるし その逆もあるしで これは個人差がある現象なんだと思います

その「苦手な周波数」をamberのギターが発してくれちゃってたのです しかも最初から最後までずっと ずっとだよ?!orz
正直泣きたくなりました 哲平さんの歌聴くの楽しみにしてたのに 残ってない 耳を通り抜けて落ちていっちゃった… 初めて聴く曲の歌詞なんか全然聞き取れませんでした 聞こえてはいるけど言語として認識するための頭が働いてない感じ ただその場で「音」を聞いてる状態でした 私は「音楽」を聴きに行ったんだよ 「歌」が聴きたかったんだよ〜!

目の前で歌う哲平さんの姿を見ながら すり抜けていく声を聴きながら 非常に無念な思いに浸ってしまいました…
そんな気分で聴いていた所為か 哲平さんちょっと鼻声?というかノド傷めてませんか?? 汗は前からかく人だったけど 何だか変なかき方しているような… 目の下辺りが腫れぼったい気がするのも目の錯覚かい?

… さ て は 風 邪 ひ い て る ね ?

最前でしかもど真ん中で 絶対見えてただろうけど ずっと右の耳を塞いで聴いていました ギターが鳴る度に顔も歪んでいたと思います ホントごめん 真ん前で申し訳ありませんでした・。
見てても聴いても痛々しいことになってしまった orz 最前で見ていたのが仇になっちゃったかなぁ(-_-;)ゞ

終演後 あんまり悔しかったのでamberのアンケートを書いていたら POWDERの物販が撤収を始めたので アンケートを中断して慌てて駆けつけ「PV集2」を購入 昨年最後のライブの日にも会場で売っていたらしいのですが 何もアナウンスしていなかったのでまんまと買い損ねていたのでした 作ったとか売ってますとか言ってよ! ジャケットも1とクリソツだしライブハウスみたいな暗がりで売ってるんだから 商品札出すとかして! 本当にCDのことといい 売る気あるのか?!と 声を大にして問いたい

アンケートを書き終えて 帰る前にトイレに行って来ようとしたら途中でamberのメンバーがたむろしているところを抜けたので「アンバーさんは物販ないそうですけどアンケートはどこで回収してるんですか?」とドラムのBAKUさんに声かけたら「あ!何も考えてなかった!今受け取ります ありがとうございました」と手を出されたので つい渡して来てしまいましたが 数歩歩いてから「はっ!」っと思い当たり

ヤベェ ダメ出ししか書いてない…

あっちゃー きっとあの場で広げて見られてるよなぁ… ギターの人もいたし 何よりBAKUさんが見てヘコみそうだ(黙)悪いことした 1コくらい褒めておくんだった… 今更だけども

トイレを済ませて会場で待つ友人の元へ戻る途中 今度は哲平さんに遭遇 一緒にいた友人が「哲平さんに渡したい」とアンケートを持ったままでいたので すかさず両手を振ってアンケートを渡そうとしたら 「おおーう今日はありがとう!」と上げた両手をひっ掴まれました どうやら友人のことだけでなく私のことも覚えていてくれているようです 何だかんだ思っていても こういう気さくなところが彼の愛すべきところ
そばで見てもちょっと熱っぽい目をしてるようだったので「風邪ひいてる?」と訊いてみたら「あ バレちゃった?」と苦笑い どうやらインフルエンザだったようです もうほぼ治りかけらしいですが そういや最初入口で見かけたときマスクしたまま携帯電話かけてたっけ…
ステージ上でそのことに一切触れなかったのは 病気を言い訳にしたくなかったんだねと言ったら「うん」って 素直で真っ直ぐな人なんです そいういうところがカッコイイ でも早く体調万全に戻してください 雪国生まれの柔道家だったりするのに意外と体弱いだよね(苦笑)

哲平さんと別れて場内に戻ったら 壁に背を床に腰をペッタリくっつけた状態でスーさんが足をなげだし座っていて 隣にしゃがみ込んだ友人と話をしていたので 反対側にしゃがみ込んで会話に参加 ソロの時の感想を伝えている最中の様子だったので「スーさん自分で良い歌たくさん持ってるのに何でカバーとか歌っちゃうの?たまにならいいけど毎度じゃ勿体ないよ」と詰ってみたら「じゃあ何かリクエストしてよ」とおっしゃるので間髪入れず

「影ヲ下サイ!」 と言ったら

スー氏「SBの曲は難しいから練習しないとできないんだよー」
私&友人「「練習してよ!!」」
スー氏「…わかった」

本当にわかってるんでしょうか どれだけアナタの曲に歌に 皆が惚れ込んでいるのかとか 伝わっているんでしょうか いや いまい(反語)

それでも「リクエスト」をとったのだから責任取れよ くらいの勢いで頼み倒してきました 次のスーソロで『影ヲ下サイ』が聴けたら トテモウレシイ

帰りはBAMBIの彼女と一緒に原宿まで歩いて新宿まで同じ電車に乗りました 久しぶりにお話ができて嬉しかった♪ 今年で3年目に突入するという英会話のこととか色々教えてもらいました こんな私でも語学には人並みの興味があるのです 英語喋れたらいいじゃん 喋れなくても聞いて理解できたらいいじゃん 英語だけじゃなくて広東語やドイツ語やロシア語や どっか他の国の言葉が操れたらとても素敵 憧れるよ でもねー どっから手をつけていいのやら解らないというのが正直なとこでありまして そこまでいくと面倒くさくなって調べなくなるんですよね(お前がナマケ者なだけじゃ)

ってな訳で 本日の冒険は これでおしまい

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家に着いてメールチェックしたら『コクーン歌舞伎・東海道四谷怪談《北番》』のプレオーダーが当選してました

ぃやたッ!\(≧▽≦)/

念願だった勘三郎の四谷怪談が取れた!きゃーきゃー!!
南番は落選しちゃってたけども 片方1回でも押さえられれば充分です 何しろ高額公演なので フトコロ具合がね・・・ ゴフリ

『プライド』POWDER

 


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