| 2010年12月29日(水) |
「第九」 レニングラード国立歌劇場管弦楽団 オーチャードホール |
見合い写真孫の顔まで想像し
柏原 柏原のミミ
毎日新聞万能川柳 2010年12月22日 東京朝刊
Nandatte Cantabile 2度だけ見合い写真を 見せられたことがありましゅ。
見合いの相手よりも スナップ写真に写っている 妹さんの方がかわいらしかったので これは結婚したらえらいことになると思い、 丁重にお断りしました。
もう30年近く前の話でしゅ。
モーツァルトは 下宿屋の 姉娘アロイジアにふられ 妹娘 コンスタンツェと結婚 ハイドンは 下宿先の 妹娘テレーゼに修道院に入られ 姉娘のアンナ・マリアと結婚して 大チョンボ。
恐ろしいお話でしゅ。。。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%83%A9%E3%83%BC
夜勤を早めに切り上げ ステージ衣装に着替え 大急ぎで帰宅。
さらに準備を整え カミさんを拝み倒して 駅まで運んでいただく。
湘南新宿ラインで渋谷へ。。。
短い脚を高速回転させて 東急Bunkamura楽屋口へ。。。
15分近く歩いたはずなのに 左坐骨神経痛による 間欠性跛行は出現せず。。。
出欠をチェックされ リハーサル室へ。
1階楽屋口から 地下1階リハーサル室まで 暗くて急な階段を 急降下。
客席は最高 楽屋は最悪。
経営者は 出演者を 河原乞食か大道芸人、 歌舞伎者くらいにしか 思ってないんでしょ。
もっとも現代の歌舞伎役者は 豪勢で奢り高ぶっているようでしゅがね。
大貧民のNandatte Cantabileは 「海老蔵する」金もないでしゅ。。。
今日明日は 耕友会+レニングラード国立歌劇場管弦楽団 第九演奏会
「第九」 レニングラード国立歌劇場管弦楽団 世界中に響き渡る「歓喜の歌」。 名門オーケストラ、入魂の「第九」が今年もあなたの胸を熱くする! 晩年、ベートーヴェンの机の上には、小さな文が飾られていた。 東方文学の中にその言葉を見つけ、気に入り、書き留め、日夜その文を見ていたという。 「われはいまここにある。われは、過去にありしすべて、また未来にあるすべてのものなり」 まったく耳が聞こえなくなっていた晩年のベートーヴェンが「第九交響曲」を作曲している間にも、 この言葉は彼に語りかけていた。 私たちが一年ごとに年末を迎え、ベートーヴェンの「第九交響曲」を聴くとき、 彼が気に入っていたというこの一文と同じような思いを抱く− 「今年もまた、わたしはいまこうして『第九』を聴いている。 いままでのわたしはわたしそのものであり、 やがてやってくる新しい年もわたしはわたし自身であるのだろう」と。 ベートーヴェンが敬愛する詩人シラーの『歓喜に寄す』に感銘を受け、 この詩に曲を付けようと思い立ったのが、まだ青年であった23歳のとき。 以来、その思いはずっと胸の奥深くに秘められていた。 そして、「第九交響曲」の終楽章としてそれは結実した。 ロマン・ロランによれば、「生涯の最後の重要な段階の大きな壁画のために、 いわば遺言のために」この詩が選ばれた。思い立った時から、実に31年の時が流れていた。 推敲に推敲を重ね、無駄をそぎ落とす一方、楽想の繰り返しにも熱い思いがこもり、 4人の独唱者と合唱を伴う大交響曲となった「第九」。 レニングラード国立歌劇場管弦楽団はこの感動大作を1997年以来、 毎年年末に日本で演奏してきた。今年で14年連続。 外国のオーケストラでこれほどのことをやってのけるオーケストラは他にない。 そして、毎年わたしたちは、レニングラード国立歌劇場管弦楽団の「第九」に大きな感銘を受けてきた。 同歌劇場で活躍する実力ある歌手を独唱者に配し、 日本の緻密でパワフルな合唱団を従えて、あなたの2010年を締めくくる。
だそうでしゅ。チラシの宣伝文句には頭が下がりましゅ。。。
体育会系のベース・パートリーダーの 先導で十分な柔軟体操と発声練習。
片足立ちでの発声なんて じじいには難しいぞ。
整列し並びを決める。
この日の耕友会合唱団は130名。 アルト50名に対しテノール15名。 Nandatte Cantabileが130ホーンの雄叫びを あげたところで 耕友会の超重量級のおねいさまがたの豊かな声に かき消されちゃいましゅ。
例によってNandatte Cantabileは 5列編成で最後列最右翼。
お隣は先日のクリスマス・スペシャル・クラシックの時も、 去年、おととしも お隣させていただいた Gaia Philharmonic Choir のおねいさま。
国際コンクールでトップに立つ Gaia Philharmonic Choirに オーディションなしで入団されるくらいの実力で 安定した豊かな声は とっても頼りがいがあり 歌いやすいでしゅ。
11時〜13時リハーサル。
指揮者ペテル・フェラネツ師とは この時が初めてであり 念入りなリハーサルを期待。
ところが第4楽章のバリトンソロから始め 松下耕先生とあいさつ、握手を交わして 30分もたたずに終了。
ダメだしも主にオケに対してで 合唱への注文はほとんどない。
もっともっと良い演奏ができるのに あっさりしすぎでしゅ。
リハーサル室に引き上げ 松下耕先生からあれこれ指示。 まず、今朝、出場をドタキャンしたメンバーに対して 「音大出にあるまじき行為」と苦言。
たしかにソリストなら 当日ドタキャンしたら もう仕事のオファーは来ないでしょう。
そしてメンバーの並べ替え。 これは音響上というより 見かけの問題。
12時前には解散。
食事 というより栄養補給は 例によって 2007年10月賞味期限切れのエンシュアH250ml375kcal一缶と 2009年賞味期限切れのブラック・コーヒー190ml一缶。
集合まで2時間以上あったので
アートワーク1 〜中世からのおくりもの〜 細迫諭(ほそさこさとし)テンペラ画展 会場:渋谷・東急本店8階美術画廊 会期:12月23日〜29日
名前の通り 細かいところにこだわった 極めて精細な細密画でしゅ。
つづいて アートワーク1 立川広己(たいtかわひろみ)油絵展 会場:渋谷・東急本店8階美術画廊 会期:12月23日〜29日
油絵の具が盛り上がる 素晴らしい花々の絵画。
画伯から直接声をかけていただき 解説していただきました。
棟方志功作品展 併催 民芸作家特集 会場:渋谷・東急本店 第一会場 8階 棟方志功ギャラリー 第二会場 8階 工芸品売場 会期:2010年12月16日(木)〜29日(水)
棟方志功作品10数点並びに、 同時代に活躍した 濱田庄司や河井寛次郎などの 民芸巨匠陶芸作品を 展示販売。
相当なコレクションだにゃあ。
金持ちのコレクターの手に落ち 死蔵されていくのが すごく悲しいでしゅ。。。
さらに時間があったので
ネオ・リアリズム ―新たな時代の空気― 会場:Bunkamura ギャラリー 会期:2010年12月29日(水)〜2011年1月10日(月) http://www.bunkamura.co.jp/gallery/101229neo/index.html
生々しく、妖しく、ちょっぴり毒々しい 刺激的な作品が並んでいましゅ。
14時30分集合出発。 さすがに調教の行き届いた 若手中心の耕友会でしゅ。
余分な私語やだらだらもなく 瞬時に整列 粛々とステージへ向かいましゅ。
地下一階のリハ室から 3階のステージフロアまでの 細く長い階段。
年配のおばちゃまがたには 踊り場での一休みが 不可欠でしゅ。
「第九」 レニングラード国立歌劇場管弦楽団 2010年12月29日(水) 14:00 Bunkamuraオーチャードホール 指揮:ペテル・フェラネツ 管弦楽: レニングラード国立歌劇場管弦楽団 合唱: The Metropolitan Chorus of Tokyo 合唱指揮: 松下 耕 ソリスト: リトケ(ソプラノ) ピンチューク(アルト) カルポフ(テノール) マトヴェーエフ(バス) ベートーヴェン レオノーレ序曲第3番 交響曲第9番「合唱付き」 ニ短調 op.125 http://www.koransha.com/orch_chamber/daiku2010/index.html
ほんとに響きの良い 歌い易いホールでしゅ。
目の前に自分声が聞こえ さらに3階席最後方で跳ね返った 自分の声がミックスされ 何ともいい気分でしゅ。
起立も例によって バリトン独唱者が立ち上った 次の小節の3拍目で 整然と一斉起立。
ばらばら、よたよた、のそのそと立ち上がる 中高年中心の合唱団とは えらい違いでしゅ。
客席は空席が目立つものの 9割前後の入りでしょうか。
バリトン独唱が始まると あとは一瀉千里。
怒濤のプレスティッシモへ突入。
松下耕先生がおっしゃるように クリスマス・スペシャルのお客様と 第九のみのお客様では 客層が異なるようでしゅ。
クリスマス・スペシャルは祝祭的で 幕の内弁当のようでしゅが 第九専科はストイックで すき焼き定食のようでしゅ。
終演後は盛大な拍手の嵐。
オケが引き上げ 合唱団の退場が始まると さらに大きな拍手が・・・
合唱団関係のお客様はごく一部でしょうに すごい拍手でしゅ。
ありがたいことでしゅ。
枯れ木も山の賑わい で加えていただいている Nandatte Cantabileも すごくうれしいでしゅ。
こんな超ハイレベルの合唱団員の皆さんと ご一緒させていただくのは 1980年代終盤の 第九仕事で東京混声合唱団や 東京オペラシンガーズの合唱の 水増しに参加した時以来でしゅ。
今年はギャラはおろか 交通費も出ませんでしたが (去年はちょっぴり出たし 東京オペラシンガーズの手伝いの時は 練習に対しても手当と交通費が出ました) 満足でしゅ。
着替えると 急いでBunkamuraを後にし 東急百貨店東横店の美術画廊に寄りもせず 上野まで山手線で行き 東北本線各駅停車自由席に乗り換えて 無事帰宅。
|