映画 バルトの楽園(がくえん) 監督:出目昌信 脚本:古田求 音楽:池辺晋一郎 キャスト: 松平健、ブルーノ・ガンツ、 大後寿々花、中山忍、市原悦子、高島礼子、 大杉漣、泉谷しげる
を父の勧めで 109シネマズ佐野で 鑑賞。
第一次世界大戦時の 坂東(徳島)俘虜収容所で ドイツ人捕虜達が きわめて人道的な処遇を受け 解放、祖国帰還の際 お礼にベートーベンの 第九を日本初演するという お話。
美談以上に奇跡的でしゅ。 坂東俘虜収容所所長 松江中佐は 陸軍上層部にそむいてまで 捕虜達の人権を尊重し 人間的に処遇した。
人間松江の個人史と 収容所でのドイツ人たちの 生活が活写される。
主役松平健の演技も 重厚で 松ケンサンバだけの 俳優でないことを 証明していましゅ。
もう途中から涙うるうるでしゅ。 そして戦争の悲惨さも。
最後ドイツ人たちが 第九演奏にいたるまでの 苦労が簡略すぎて 少々物足りませんが 男声独唱陣と 男声合唱による 日本初めての第九 感動的でしゅ。
そしてその後 カラヤン、ベルリンフィルの 第九が挿入され 日本の数々の第九シーンも 映し出される。
こんな素晴らしい映画が あまり宣伝もされず 話題にもならないのが 至極残念でしゅ。
もっともこのような 人道的な映画 日本の軍国主義者や 右翼政治家には 苦々しいものでしょう。
にもかかわらず 撮影に協力した 地元徳島の 各団体やエキストラの人たちに 拍手でしゅ。
同時上映の ドイツでは どういう状況でしょうか?
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