鶴は千年、生活下手

2003年11月06日(木) 質問と本心

本を読んで涙を流すこと、特に「グイン・サーガ」を読んでいて
涙を流したのは、何年ぶりだろうか。
わたしは、ケイロニア人の気質が手放しで大好きなのである。
そして、グインがケイロニアに惹かれ、そこに住み続けようと決
意した気持ちがよくわかるのだった。
わたしが涙した場面と言うのは、そのケイロニアの人達とグイン
との間にある信頼関係がみごとに表現されている場面ばかりで、
ケイロニアの人達が、未条件でグインを受け入れ、尊敬し、信頼
している様子がとても心地よいのだ。
上司(アキレウス大帝)や友や部下たちとの信頼関係は、涙もの。
というわけで、10月に出たのに、昨日の帰りにやっとこさ購入
した「グイン・サーガ92巻」を読んでいて、ふいに涙が溢れた
のだった。

空を見ていると、南側は雲だらけで、北側は青空が見える。
太陽はその境目にあり、曇ったり晴れたりを繰り返している。
なんとも半端くさいお天気で、晴れたと思って外に出した洗濯物
も、所在無さげである。

昨日の帰りに、ヨーカドーの中のパン屋さんの前を通る時、夫の
視線と足がパン屋さんの方に向いたのを見て、わたしは夫に声を
かけた。
「夕飯、パンにするかね?」
すると夫は、わたしがパンを食べたいのでそう言ったのだと思っ
たようだった。
わたしとしては、夫の行動を見た上で言った言葉だったのだが、
夫から見ると、夫への質問という形式でわたしの希望を主張して
いるのだと思えるらしい。

普段から、何か食べるかとか飲むかとか聞く時は自分が欲してい
る時だという行動パターンだから、夫にそう思われてしまうのだ
が、昨日はそうじゃないのになぁと少しだけ思いながら、それで
も喜々としてパンを選んでいた。(笑)

疲労に関しても同様のことが言えて、わたしが夫に疲れていない
かと聞く時は、自分が疲れている時だったりする。
わたしが痩せて体力が落ちて高熱を出してしまった時期以前は、
太って元気そうなわたしが疲れているということになかなか気付
いてもらえなかった。
しかし、夫よりも10歳以上も年上なのだから、体力的に夫より
も劣っていることはわかりきったことで、夫には、自分が疲れて
いるなと思ったら、妻はもっと疲れていると思って欲しいと言っ
たことがあった。

わたしの質問はわたしの欲求の裏返し。
それは、夫に気を使っているようでいて、やんわりと自分を主張
することに他ならない。
それもまた、そのことに気付いて、わたしに合わせてくれる夫だ
からなのだろうけれど。

 元気だと思いこんでた君の手はすっかり細くなってしまった(市屋千鶴)

いや、わたしはそんなに細くなりませんけどね。(笑)


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市屋千鶴 [MAIL]