| 2004年01月14日(水) |
約束の地(すべてが懐かしい) |
約束の地 平谷美樹著 角川春樹事務所 2003/6/8
『邦明。ここが約束の地よ』『あたしたちが居てもいい場所なの』母は静かに言った。いつもと同じ優しくゆっくりとした口調だったが、邦明はその中に母の切望を感じ取った。〜〜二人以外に人間の気配のない場所を求める母の心に、邦明は子供心にも哀しみを感じた。<プロローグより
新人類(エスパー)ものである。隠れ住み、仲間を求め、人類との軋轢、融和を選ぶか片方を滅するか。懐かしい設定である。一時期のSFにはこのパターンが多かった。著者は古典SFのファンのようであり、スラン・キャリーなどが登場人物のハンドルとして使われている。飛躍するのが当然のように描かれる作品がおおいなかで葛藤を描く。懐かしさとともに読了した。
評価 ○
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