雑記帳

2003年03月15日(土) オルガニスト (想い)

オルガニスト  山之口洋 著   新潮文庫 2001/9/1

音楽大学助教授テオドールのところへ一枚のディスクが持ち込まれた。 その演奏は友人ヨーゼフのものを喚起させた。 バッハに取り憑かれた天才オルガニスト。 事故ののため右半身不随となりテオの前からきえたかけがえのない友人であった。 音楽のためにすべてを投げだし想いを昇華させる。

オルガニストとは教会にあるパイプオルガンに類似した楽器を操る奏者のことである。 なにかを得るためには犠牲にするものが大きいほどいいのだろうか。 天上と地上の架け橋となる教会で起こる惨事。 自己完結していながらもヨーゼフの想いをけなすことはできない。

評価 ○


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