西行の本をめくっていたら、
吉野山こぞの枝折り(しをり)の道かへて まだ見ぬかたの花をたづねん
という素敵な歌を見つけ、 「枝折り」こと「しおり」をページに挟みました。
そういえば、しおりの語源はそんなことであったのを 昔読んだなあと大辞林を引いてみますと。
しおり 【栞・枝折(り)】〔動詞「枝折る」の連用形から〕
(3)山道などで、木の枝を折っておいて道しるべとすること。 また、その道しるべ。
とあります。(大辞林 p1081 p/b三省堂) 普段使っている何気ない言葉の、 美しい語源を知るとそれだけで、 人生がちょっと豊かになったような嬉しさを覚えます。
なお西行は、出家前の名は「佐藤義清」といい、 この「佐藤(左籐)」の名は、 先祖が藤原氏の左衛門尉であったことから 来たようですが、 彼(西行)の家計図を見ますと、 「遙か3」に登場の秀衡さん・泰衡さんと、 西行は血縁関係にあったことがわかります。
西行は秀衡さんのお使いをしたこともあるようで、 うーんどんな会話をしていたのだろうと想像をめぐらせました。
西行はそんな感じで「遙か3」の時代と重なる人なので、 本を読むと史実の重衡さんのエピソードなども そここに出、そのときはこう、 「重ちゃん……」と切ない気持ちになります。
桜の歌を尋ねた道が、 「遙か3」の木々に出会っている。
枝を折り折り、 本という山を踏み分けゆくのは面白いことです。
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