しゃぼん暮らし
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2006年12月31日(日) 礫(こいし)


嬉しいしらせふたつあり

そのひとつは 春先に行方不明になっていた本が
見つかったとの電話

駅のコンビニのひとからぶっきらぼうに告げられる


息せききって取りにゆく

いま発見されたということは

どういうことだろう
大掃除の成果であろうか


あのとき

街中のひとびとをかき分けつつ思う

あのとき、



わたしあの頁をコピーしていてお店に忘れたのだった、と
思い当たる



小林敏也さんの画、パロル舎の本



レジでバイトらしき若者達がぱたぱたと忙しそうにしている
おしゃべりをしながら後ろの高い棚になにかをのせながら



「あの、本を」といいかけると

そのうちのひとりがくるっとふり向いた、マスカラでさらにひらかれたおおきな瞳がわたしをみた


「あ、ぎんがてつどうのよるですね」と言った



    


    □   □        □





今年は


これから

まだ忘れ物が出てくるかもしれませんよ。




思いがけない贈り物がたくさんあった2006でした。

よく、ふってわいてきた。



しゃぼん読者のみなさま、ありがとう。


よき旅を、よき冬を、あたたかいときを。






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