しゃぼん暮らし
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夕刻から
しんしんと夜はひらけて 地下鉄の駅から歩いてゆくと
きらきらしたものがみるまにふえてゆき
船につくまで
街路樹が動物のかたちに輝いていたり ひとだかり、ドラマのロケ、お、しのはらりょーこ、だよー、との声 遠くなので判別できず 首をのばして見ている場合ではなく
大桟橋まで急ぐ
途中迷ってしまって、橋のところで絵を描いてるひとに道を聞いた こんな寒い夜のなかでなにを描いているの、とのぞきこみたくなったが きれいな顔ですごく迷惑そうに道順をはなす青年
(こんなわかりやすいところでなぜ迷う)
船のなかのホールへ急ぐ
船内にはいってからも斜めのスロープをたどって 迷いつつ走る
音楽と朗読とダンスの試み
巨大なホール、なんという贅沢な空間なの 海のうえから遠くの灯りまで見わたせて
かえりみちはどういうわけか仙人みたいなお髭のおじいさんと 「どうでした」「いやはや」感想など述べ合いつつ
斜めの途をかたむきながら歩いた
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