しゃぼん暮らし
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黒い猫
歩道の真ん中にじっとしている
夕刻、酒屋のまえの自販機にカップ酒がごろんと落ちてくるのをまちながら 猫をみている
夕刻、つっかけで酒屋へ走るとアル中の夫に酒を買いにゆかされる妻のようなきもちになるのだけれど
じっさいはお風呂を酒風呂にしたいときに走る
黒い猫
あかいりぼんの
老猫だ、音が聞こえなくて
路上に出るのだとお店のおかあさんは言う
今までこわがっていたのに 耳がきこえなくなってしまったら
そうやっていつまでも
しんでるみたいに 路上にいるのだと言う
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