しゃぼん暮らし
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ソプラノの最前列に しっているひとがいた
ヘンデルのメサイア、全幕 休憩をはさんで三時間余 唄うほうも聴くほうもちからがいる
花粉はここにもやってきたのだろうか チェロのひとが演奏の途中、たて続けに、 舞台の上で
くしゃん、くしゃん、くしゃん、
ああ、気の毒に、と思いつつ
驚いたのはおおきなくしゃみをしながら
首から下は
しっかりはやいテンポの♪を追いかけていて 音楽のなかにいる
終演後 そとにでると さすがにぐったり
でも心地よい疲れだった
たくさんの音を浴びた顔 音楽堂から坂を下って あるいは上って
駅にむかうひとたち
夜 こどもたちを寝かしつけていると電話
天上にとどくような声を鳴らしていたひとだ
「きょうはきてくれて・・・」と先輩
「堂々たる復活祭でした」
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