しゃぼん暮らし
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2005年04月02日(土) 玉こんの悲劇


カラサワさん、ずっと飲んでいる
手伝ってくださいよーと、
おいちゃーん、と

わたし、ふるふると

町内会の助っ人はすでに赤い顔
お醤油の美味しいタレの大鍋に
玉こん団子ひしめいて、一本五十円也

ひとり玉コンニャクを売る一日


桜道

串刺しにしたものを両手に
石段を下っていて
こける

足を挫く

玉こん無事


桜祭り
さくら、いまひとつ
校庭にマーチングバンドくりだされ

足がだんだん痛くなってくる

屋台の花形 焼きそばやタコヤキ、焼きとりには人々が列ついてるのに
玉こん、いまひとつ

鍋のもの、あったまりすぎるよ

それでも
小さい子やお年寄りに渡すときは
どきどきする


玉こん、
喉につまりませんように
気をつけてね

やわらかい、あるいはしわしわの声帯を
塞ぐ玉こん、


そのどうしようもない弾力を



(玉コンニャク殺人事件)



子供達、駆けてきて
指輪を見せびらかす
フリーマーケットで買ってもらったらしい
二個で五十円也


「これは、えみちゃんに」
とひろたさん




たまこんしき、ってあったっけ

鍋の前につったって
ぼんやり考える




(花曇り、いまこそ、玉婚式を)




きんのゆびわ



(足が痛い)


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