しゃぼん暮らし
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2005年02月08日(火) 可動域

どんどん熱のあがるともだち

カニの腕や足のはいったグラタンを
不器用そうにおいしそうに食べていた
のに

ぬぐえよ、と

口のはしっこに

なんか

ついてるよ


入学説明会
ゴム印の名前をたしかめてください
と副校長先生

(なんでもいいんです)


きっと食べ物のせいじゃない

こんなに熱いのは


暗くつめたい道をひとりで帰ってくるの
さみしいだろうか、と途中まで娘を迎えに出る


白湯をゆっくり口にふくんでください


(頭をもぎとるかもしれないよ、わたし)



「にがつよんにちから、はるだよ、ハル、知ってた?、はるなんだよ」と

わたしをふりかえっては言う



(きっと、知っていた)



ちかくのおおきい百貨店内の遊び広場
ひさしぶりにそばを通ったら、わが姉妹よりうんと小さい子たちばかり、
母親がぴったりくっついている

あきらかに、空気が違う


看板の文字に追加があった
「いたましい事件がありました、お子様から目をはなさないでください」



逆光のココア




(知ってたよ)


ひろたえみ |MAIL