しゃぼん暮らし
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見当をつける、ということが わりあい下手なため
こうやっていつまでもしゃがんでいる
れんが色の表紙のアルバム すいこまれるように頁をめくってゆく なんだろう このモノクロのあかるさは
施設のおつかい 川沿いの路をえんえん歩いてかえる さむざむとしたゴミ捨て場には 烏のつつくものがないらしい それはぽつんと捨てられてあって
黄ばんだ写真の数々
異国からきたひとたちの学校での記念写真が多い 横浜中華街のなかのふるい学校か こまかい文字、レイアウト、ところどころに素朴なカットが添えられていて 個人がちゃんとつくりました、という本になっている
しかし
主人公がわからない
もと持ち主は男のひとのようだ やんちゃな仲間とふざけているスナップ
どのひと?
そして現在は中華街の料理人なのかもしれない 裏にレシピの束
しばらく眺めたあと 二枚の写真を抜き出した
十字架のある建物のまえに整列している夏の少年少女達 なふだ、しろい靴、おさない脚を出して みんなまっすぐに手をさげて
もう一枚は 伊豆めぐり 東海バス定期遊覧 ハワンアンコース 植物園前 とある もうずいぶん大人になっている 中年といわれるような齢 皆ゆったりと座って 椰子の木々 うしろにまるいフォルムのバス 女の人達のクラシカルな帽子
わからない
そしてスンドウフチゲ、の材料と作り方がかかれた お料理のメモを持って帰る
なんとなくひろたさんに見せたくなって
きっとなにも言わないと思う
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