あかいものが受付のむこうから差し出されて子供達は伸び上がって受け取ったかさかさと音のするものしないものほおずき無骨なスペードのようですねあるいは「赤ちゃんのちんちん」耳元でこっそり待合室でふざけあう夕暮れさっとエレベーターがひらく扉が閉まる直前にするりとはいりこもうとする私に「渡ろう」と箱の中から子供が言う